いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

短いようで長い

数日前に職場で戴いた白菜を大量消費するために、


キムチ鍋を作ることにしました。




この冬になってからは一人鍋にも何度か挑戦をしていて、


エバラの「プチっと鍋」は家に買い置きがあったのだけど、


(ちなみに私はどちらかというと鶏肉を使う鍋が好き。どーでもよい事ですけど。)


この度は目的が『なるべくたくさん白菜を食べちゃおう!』企画であるため、


プチっとじゃなくて、本格的にキムチ鍋の素を買ってきました。同じエバラです。


それから豚肉は(健康のために)バラではなく小間肉を、


キノコは2種類、エノキダケとブナシメジ、 


焼豆腐も買ってきました。





キムチ鍋の素を水で薄めて、


白菜、ネギはバサバサと大雑把に切って、


全部の材料を鍋に放り込めば終わりなので、非常に簡単で、


旦那さんが居たころは、鍋は我が家の冬の定番でした。


キムチ鍋だけじゃなく、最近はいろんな鍋スープが売っていますしね。




でも彼も私も鍋は大好きだったし、


鍋ってあの独特の「幸せ感」というか、


あの人はそれが特別、気に入っていたみたいです。


2人で鍋を囲みながら、時々ボソッと「鍋はいいなぁ」なんてね。




それにキムチ鍋は、あの人、大好きだったんです。


だから今日は出来上がったものを早速、旦那さんにもお供えをしました。




ですが!!


危なかった!!です。




四つ足生臭ものはお供えには不向きだそうだから、


豚肉は避けて焼豆腐を多め?に小皿に分けたのだけど、


ネギには気が付きませんでした!





この間初めて知ったのだけど、


仏様はお供えの香りを召し上がるのだそうで、


なので香りのキツイ花や、ニンニクやネギなどの類の入った食物は、


基本的に避けるものなのだそうですね。




…というか先ず以て、あの人はネギが大っ嫌いだったのでした!!


煮物や鍋にネギが入っていると、


よくわからんが「うわぁ!ネジネジするのが入ってた!」と言って、


絶対口に入れようとしませんでした。


彼曰はく、ネジネジというのは、


煮たネギを口に入れた時の、あの独特の食感の例えらしいです。


ニュルッというか、二チャッというか、


それが彼のいうところの、ネジネジらしい。


彼にとってみれば、もう大がつくくらい苦手な食べ物だったから、


私、生前は絶対、彼のお皿にネギを入れるようなことはしなかったのに……。






「あっ!」


と大声で叫んで、大急ぎで小皿を降ろして、


でもその後は、ひとりでちょっとヒステリックに大笑いです。


「あははははぁ、ゴメンねぇ! 絶対食べれないもんねぇ。大っ嫌いなんだもんね」。





小皿にはネギの代わりにキノコを足して、


写真の前で手を併せ、深々と頭を下げました。


なんだかとても、してはいけないことをしてしまった気分だったし、


ちょっと悲しい気持ちになりました。


やっぱり短いようで長いのねぇ。3年て。

×

非ログインユーザーとして返信する