いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

経験談を聞いてもらうこと

机が隣同士の女性に、初めて旦那さんの話をしました。


実は今の私の職場って、私以外、全員が既婚者なんです。


(以下、ちょっといろんな偏見が混ざります。)


私が前に居たほかの拠点って、どちらかと言えば結婚していない女性の方が多かったくらいなんですが、(介護だから余計に未婚者が多い?)


今いる拠点は田舎だからなのか、みんな結婚してるんですよねー、


私の経験上、非常に珍しい事象です。


なので、未婚の私は、意味もなく肩身が狭い思いをしていたりします。



そして職場では、私は結論的に、家族の話を避けているし、


職場のみんなもそこは遠慮をして、私の家族関係はブラックボックスになってました。




なので今日、


ほとんど初めでしたけど、一番親しい人に旦那さんの話をしたのです。


(半年くらい前?にも一度だけ、同じ死別者のヘルパーさんに話したことはありますが、


その方はもう今、退職しちゃって居りません。)



今回、お話しした女性は、私より年上で、


すでに子育ては終えて、お元気な旦那さんと2人で暮らしています。



私、自分でも、うすうす感ずいていたけど、


家族を失っても何とか自分を保ち、日常の生活を続けている、ある意味サバイバー(?)であることに、


かなりの自負心・自尊心を持っているらしいです。



なので、60歳を超えているその方に対して、自分の経験談を話しているうちに、


なんだか最後は、「アタシって実はすごいのよ。サバイバーなのよ。」みたいな話になってしまい、


ちょっとだけ後悔しています。






だけど、ほんとの事だもん。


私、あの苦しみから生還したサバイバーであることには変わりないからです。



その女性は、私の話を聞き終わった後に、


「ヘンな話聞かせちゃってごめんなさいね。」と私が言ったら、


「うううん、とんでもない。こちらこそ、いろいろ聞かせてくれてありがとうね。」と言ってくださいました。



おそらく彼女もそんなに遠くなく死別者にはなるはずで、


(彼女が旦那さんより早く死んだら別だけど。)


まだ未経験者である彼女に対して、


私は経験者として自分の経験談を分かち合ってもらった、ということになるのだと思います。


人間って、決して一人で生きているんじゃないですものね。


お互いの相互作用で、


お互いが素敵に豊かに生きられたら…と、


今日あった事を大事に覚えていたいと思っています。

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