いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

クリスマス・イブ

とてもとても恐れていた日でした。


たぶん年末、クリスマスイブの日に、


悲しみのクライマックスがやって来るのだろうと思っていました。




なぜなら13年前のクリスマスイブに私たちは初デートをしたのだし、


昨年のクリスマスイブの忘れられない思い出は、


ふたりであしかがフラワーパークにイルミネーションを見に行ったのです。


思い出すだけでも苦しくなる。


去年の今日、イルミネーション見たことなんか、


まるで昨日のことのようにありありと思い浮かびます。





それでなくても悲しいクリスマスなのに、


世の中コロナ、コロナと騒いでいるけれど、やっぱり年末は多くの人が幸せルンルンで、


クリスマスツリーだのイルミもそうだし、クリスマスソングも流れてるし、


キラキラしちゃって幸せ感いっぱいで、


それを見ると、言いようのない悲しさと、悔しさと、みじめさで、


余計に余計にせつなくなります。





仕事中も思い出してばかりいました。


だけど、旦那さんが助けてくれたのか、ヘナチョコやっちゃって、


それどころじゃなくなっちゃって、気が付いたらあっという間に帰る時間になってしまってました。笑。




帰ってきて、テレビに映っている人はみんな幸せそうに見えるし、


テレビはやめて録画したものを見ることにして、


撮り溜めてあるものを物色していたら、


旦那さんが、削除できないようにロックをしたものを見つけました。


録画したものはたくさんあるのに、ロックしてあるのは一つだけで、


だから却って強い思いを感じるというか。





こういう瞬間が、私は一番応えます。


何の心の準備もなく身構えがないときに、いきなり旦那さんの思いや面影を感じた時。


無防備な分、急に、のどが渇いたようなヘンな緊張感を覚えます。


録画は、割と何てことなく、近くの路線沿線の旅番組でしたが、


ロックしたところを見ると、いつかふたりで行こうと思ってくれてたのかもしれません。


こういう旦那さんの思いをふと感じた時、


そしてそれを確かめる術が何も無いと気付いた時、


もうもう絶対に手の届かない所へ行ってしまったんだなぁ…と


崖から突き落とされたような気持ちになります。


たぶんこれを喪失感というのでしょうね。

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