いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

あとかたづけ

今日の夕飯は、スーパーで買ってきたレンチンするラーメンにしました。


とてもお腹が減ってたから、


他に何か食べるものないかなぁと戸棚を開けてみて、


旦那さんが大好きだった「ごはんですよ」の瓶詰を見つけました。





私がいない時、旦那さんはよく、


サトウのごはんに「ごはんですよ」をのせて食べていたみたいです。


冷蔵庫によく、食べかけの「ごはんですよ」が入ってたっけ。


また食べたいな…と旦那さんが自分で買ったのか、


買い物のついでに私が買ったのか、忘れてしまったけど、


封の開いていない「ごはんですよ」を見つけたら、とても寂しくなりました。





さすがにラーメンに「ごはんですよ」な無いなぁ、と、別の何かを探していたら、


いきなり「ずわいがにのほぐし身」などという小さな缶詰を見つけました。


私、ちょっと惜しんで、


「いつか食べようねぇ、いつか食べようねぇ」と言いながら、


結局、食べさせないでしまった缶詰です。


このテのもの、好きだったのに。


可愛そうなことしてしまったと悔やんでも、後悔は決して先に立ちません。




キッチン戸棚には、缶詰だの乾物だの保存のきくものがたくさんあって、


でも、一人暮らしになっちゃったから余計に、


戸棚に入ったまんまになっています。


だけど、この先ずっとこのままにしておくわけにもいきません。


「そろそろ、あとかたづけしなくちゃね」


と独り言を言って、自分で、あ…と思いました。




最近、終活という言葉もありますが、


なんだか、私、「あとかたづけ」する気分らしいです。


「もう私の人生終わっちゃったようなものだから、


飛ぶ鳥あとを濁さずで、周りをきれいにしておかないとね」。




確かに今現在、何かをどうこうするつもりもないし、


また、そんなエネルギーはまったくない日々を過ごしています。


まだまだ、一日一日を一歩ずつ、たどたどしく歩いている私です。


だけど、


私にとっての華の宴は、もう終わってしまったのでしょうか。


桜の満開は終わってしまって、あとは散るだけ…なのでしょうか。




そんなのやだ。


そんなのやだけど、どうしたらよいのかわからない。


そして、仮にどうしたらよいのかわかったとしても、


今は体は動かないし、きっと心も動きません。




だから今はじっとして、一歩前に踏み出せる日を待つしか方法はないけれど、


いつかはきっと、また、歩き出したい。


小さくてよいから、何か生産的な目的をもって、


また歩き出せる日が来れば、と思っています。

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