いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

シーーーーーン

仕事から帰ってきて、部屋の鍵を開けると、


シーーーーーンとしています。


今なんか冬だから、


帰る時間にはもう、とうに日は暮れているし、


寒くて、一つの窓だけ除いて他はみな雨戸を閉めっきりにしてるから、


帰って来れば、部屋は本当に、まっくら。




朝、家を出てから、晩に戻るまで、何一つ動かないでそのままなことが、


なんかとても不思議だなぁという気がします。


毎日、帰るたびに思うんですよね、なんかヘンなのって。



前だったら、私が帰宅する頃にはもう旦那さんが先に帰ってきていて、


電灯やテレビがついてて、ポットにお湯が沸いてて、


今の季節だったらストーブもついてるし、


いつでも、温かいほっとできる場所に帰ってこれてました。


玄関開ければ、「おかえり~!」って声が聞こえるしね。


本当に、本当に、幸せでした。


「さぁ、じゃあ晩ご飯作ろうか」なんて私、


魚焼き始めたり、鍋を温めなおしたり。


そんな「どこにでもある日常」が、我が家にもありました。





だけど、あの日を境に、全部いっぺんに無くなっちゃった。


あの日からこっち、


帰ってきても部屋は、まっくらでシーーーーーンとして、


電灯をつければ、


コーヒーカップの一つも、私が出て行ったそのままで微塵も動いてない。


テレビのリモコンだって、朝に私がテレビ消したときの、その場所にそのままなんだもの。





誰も待っててくれなくて、


一緒にご飯食べる人ももういないし、


テレビ見たりおしゃべりして一緒に笑うことももうないし、


くっついて眠ることも、もうない。




いつも、ずっとひとりぼっちで、


寂しい悲しいひとりぼっちで、


この苦しみはいつ埋まるかもわからない。


それが、今の日常です。

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