惚れた理由(2)
ここ1週間くらい、歳のせいか腰痛が病みます。
ギックリ腰まではいかないけれど、
動く度に「アタタタタッ!」と思わず声が出ます。
職場では見かねた同僚が手伝ってくれたりするけど、
家では私は全くのひとりぼっち。誰も手伝ってくれません。
旦那さん生きてた頃だったら、絶対手伝ってくれてたよなぁと思います。
それでなくとも、いつも、足の悪い私に気を使っていてくれました。
突然ですが、私が旦那さんに惚れた理由(2)をお話ししたいと思います。
ちなみに惚れた理由(1)は、以下をご覧くださいませです。
私は足が少し悪く、とりあえず身体障害者手帳を持っています。
まぁ手帳と言っても4級ですから、大した重い障害ではありません。
歩くときは杖を使う必要があるのですが、
杖はあっても、例えば坂道であるとか、階段であるとか、
誰かの介添えが必要な場合があります。
そして、そういう時の旦那さんの介添えが、
本当に痒いところに手が届くとはまさにこのこと…というような、
見事な介添えをするのです。
ちょっと勝手な話をすれば、
介添えの仕方って本当に人それぞれです。
こんなことを言っては罰が当たりそうですが、
たまに見受けられるのが、
私の行きたい方向ではなく、自分が行かせたい方向に介添えをする人。
それから、優しさを押し付けるというか、
「それってもしかして自己満?」というような介添えをする人。
「アタシそのくらいできるってば!」と言うような介添えをする人ってたまにいて、
感謝しこそすれ…の方に対して、本当に申し訳ないのですけれど、
私は正直自尊心が傷つくし、「うざ。」と腹を立ててしまいます。
私が旦那さんに惚れた理由の一つは、まさにそういうところでした。
旦那さんは、私が自分でできることは決して手伝ってくれないのです。
私が少しくらいのろのろやっていたって、
自分でできることなら、旦那さんは決して手を出さない。
だけど、困っている時、助けてほしい時、
ちゃんと見てて、パッと手を出して助けてくれるのです。
まぁもちろん、長く一緒に暮らしてるんだから、
私が困るのはどんなときか、百も承知なのでしょうけど、
でも、だんなさんのそういうところは付き合い始めた頃からと言うか、
なんか多分、人との関わり方のバランスみたいなものを、
たぶん生まれつき?持っているみたいな人でした。
腰痛はかなり病み、
コルセットは便秘を呼ぶため敬遠しているので(笑)、
とうとう旦那さんが生前使っていた湿布薬を貼ることにしました。
実は旦那さんのは腰痛じゃなくて、梗塞の前兆である背中の痛みなのでしたが、
本人はすっかり腰痛だと思い込み、
毎日毎日、私に頼んで湿布薬を背中に貼っていました。
その湿布薬。
ちょっと複雑な気持ちで使ったけれど、
そして、ひとりで貼るから、なんだか随分左右非対称に貼ってしまったのだけど、
夜まで貼ったらすこ~し楽になりました。
旦那さんに、ありがとうです。