いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

相手の身になるということ

私はもともと弱虫なんですね。


怖い事が嫌いだし、


怖くない事も怖がるし、


心配な事があると、夜、眠れなくなったりします。




だから旦那さんが必要だったのかもしれないな、なんて思う時があります。


あの人は、いつも私を守ってくれたから。


私の足が悪い事も手伝って…だと思うのですが、


ふたりで居る時は、大概いつも、そばにいてくれたものです。




でもね、私があの人に惚れた理由のひとつなんだけど、


私が助けを必要とする時しか、助けようとしないんです。


もちろん、私が何も言わなくても絶妙にわかってくれて、


そんなさりげなさが、ものすごく居心地よかったです。




たとえば私、手すりのない階段が苦手なので、


そうすると、いつの間にかスッと私より一段先に居てくれるのです。


なので私は、彼の左肩や左腕を借りて、


スムーズに階段を上り下りすることができました。いつも。




その手助けの仕方が、ぜんぜん嫌味じゃなくてねー。すんごく好きだったのよ。


ここだけの話、たまにいらっしゃるんですよね、


私の出来ることを、何でもかんでも手伝おうとしてくださる方が。


今は私も自分の障害に慣れたから、


他人様の好意は、仮にそれが自分の出来ることでも「ありがとうございます」と受け入れますが、


いまだに、少し自尊心を傷つけられた気がします。





例えば、スーパーの売り子さんが、


私のために特別、カゴの商品をバックに詰め替えて下さるのを見ながら、


「ありがとう。」と小さく言って、顔はニコニコしていますが、


心の中では、


「私の悪いのは、手じゃなくて足なの! 荷詰めなんて自分で出来るっちゅーの」なんてボヤいたりしています。




本当に、心のこもった有難い事ではあります。


そして私自身、例えば目や耳が不自由な方の不便さは、具体的に想像できません。


ですが、勝手なもので、


自分がやれないことを助けていただくと、本当にありがたく喜ぶのですが、


自分で出来ることを助けて下さる方には、


自尊心が傷つくとともに、ちょっと怒りが沸いてきたりするのです。






で、話を戻します。


旦那さんは、そこらへんの兼ね合いが非常に上手な人でした。


ずっと一緒に居るのだから、私の事をよく見て、よく知っているという事はありますが。


でも、そのタイミングや度合いが好きで、


とても安心できたし、そして本当にいつも助かっていました。





あれ? 私は弱虫…という話から、ヘンな方向に話が行ってしまいました。


それじゃあまた、弱虫については後日お話しすることにします。


今日のところはおやすみなさい。

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