いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

不思議な光る物体?




この不思議な物体は何かと申しますと、


アロマデュフューザーです。


でも実は、説明したいのはこの香を炊く炉ではなくて、


それに巻き付いている、黄色い輪っかのほうです。


この輪っか、よく見ると、ところどころ小さなライトが点灯している模様。




今日はこの輪っかのお話をしたいのですが、


輪には芯が入っていて、棒状のものに巻きつくようにできているので、


とりあえず、アロマデュフューザーに巻き付いてもらっています。






話は、ひとつ前の記事から始まっていて、


クルマに灯油をこぼしてしまったお話でしたが、


結局、朝になっても、クルマの灯油臭さは全然抜けなかったのです。


なので昨日は、やむなく職場の駐車場で、一日、天日干しをすることにしました。


天気も良かったので、トランクと窓を開けて灯油臭さを抜く計画です。




そして一日じゅう、お日様のもとに日干しをして、


夕方になり、あまり臭気が取れてないことに少しがっかりしながら、


明け放してあるトランクをふと見ると、


トランクに入っている買い物かごの中で、


タオルだの汚れ取り用のスプレーだのにまぎれながら、


なにかがペカペカ点滅しているのを見つけました。




辺りはもう真っ暗だし、ペカペカ光っているものはかなり目立ち、


何だかわからず驚いて、恐る恐る手に取ると、


それは、昔々、旦那さんが私にくれた、子供用のアームバンドでした。


それが、写真の黄色い輪っかの正体です。




アームバンドには、商品名「LEDライト付き 巻きつくんです」と書いてあり、


全体が蛍光色で、 


大きく「スイッチ」と書いてある円のところを押すと、


小さなライトが点滅します。


そして、もう一度押すと、点滅が点灯に変わる…という、


子供が喜びそうな品物だし、


持ち歩く子供の安全を考えた、楽しいし役に立つ遊び道具でした。







私、旦那さんにはとっても大事にしてもらいました。


自分で言うのもなんですが、それはそれはお姫様のように、


(外見は、すっかりかけ離れてますけど笑)


旦那さんは、私と一緒にいつまでも過ごしたいと思ってくれていたようです。


(そして、それは私も同じ思いでした。)



だから彼は、私の松葉づえに夜光テープを貼ってくれていたのです。


まるで、父親が自分の子供にする事のようでした。


なので、今回出てきたアームバンドも、実は理由は同じで、


たぶん、暗い夜道でも歩く私が目立つように、


光るものを身につけていて欲しかった、という思いだったのだと思います。




だけど、貰った当時(も今もですが、)、


まさかまさか、子供のおもちゃを、


腕じゃなくても、どこかにぶら下げる勇気はなく、


また、当時は彼の真意も測りかねて、


私はハハハと笑って、そのまんまにしてしまっていました。


そして、気が付いたら昨日、車のトランクから出てきたのです。





でも私、スイッチをいつ押したのか、


いつからペカペカ点滅していたのか、まるっきり腑に落ちないのです。


なんだか、旦那さんが何かを訴えているようで。


「気を付けて!」とか、「俺はここに居るよ!」とか、


もしかしたら旦那さんが、


私に呼びかけてくれているのかもしれません。




アームバンドは点灯しているまんま、トランクから家に持ってきて、


旦那さんの写真のそばに置きました。


そしてこれからは、ずっとここに置き、


お線香焚いて、チンするときに、


旦那さんの思いの目に見える形として、


見る度に、あの人の温かい気持ちを思い出したいと思っています。

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