11ヶ月経ちました。
11ヶ月前のあの朝、5時半ころだったか、
病院から電話があって、亡くなったことを知りました。
でも、なんだかびっくりしたのを覚えています。
お医者様に予後は良くない…と言われていたのだけど、
まさか、現実に、旦那さんが死ぬなんて。
そんなことが起こるなんて、信じられなかった。
つい2日前まで、普通に楽しくふたりで暮らしてたのに?
彼の声や笑顔や匂いや触感は、ついちょっと前まですぐそこにあったのに?
なんでなんでなんで。
何が起こったの?
もう、会えないの?
二度と?
病院から電話を受け、
そこからバタバタと病院に行き、旦那さんの姿を見ました。
その時、最後のキスをしたけど、旦那さんの唇はまだ暖かくやわらかだった。
そして、こんな表情ができたのか…と思うほど、
うっすら微笑んで、子どものような無垢な表情をしていました。
……………。
……………。
今、11ヶ月経って、
「ついこの間まで一緒に暮らしてた…」という感じが、
少しずつ遠のいてしまっています。
彼と一緒に暮らす前の、一人暮らしに戻ったわけで、
それはそれで馴染みのある暮らしです。
だけど、そのころの私とは確実に違うことがひとつあります。
それは、こころが空っぽだということです。
胸に空いてしまった大きな空洞を、私は埋める術を知りません。
この空洞を抱えたまま、私はこの先ずっと生きていくことになるのだと思います。
今日は休みだったのですが、今朝は割と早起きをして、午前中のうちに外出し、
お供えするお菓子や花束を買い求め、
それから、花瓶を一つ新調しました。
お供えするお菓子はいつも、旦那さんが好きだったケーキです。
ケーキが好きだった…というよりは、
私と一緒に食べるために、時々ケーキを買ってくる人でした。
自分が好きだったからなのか、
女子供はケーキが好きだと思い込んでいたからなのかはわからないけど、
旦那さんはよくケーキを買ってきて、
2人そろってよく一緒に食べたものです。
今回はスーパーではなくケーキ屋さんに行ったのですが、
なんと、旦那さんの好物だったモンブランには、
いきなり、こいのぼりが泳いでいました。
なんだか田舎くさい感はあるけど、ちょっと微笑ましいので写真アップします。
去年の今ごろは、まだ、生きてたのにね。
去年は旦那さんも、こいのぼり、どこかで見たろうに。
そんなこと思うと、すぐに涙が出てきます。