いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

ちょうどよい時

旦那さんとは10年前の5月の末に


一緒に住み始めました。


それまではお互い別の町に住んでいたから、


よくいう週末婚という感じだったのですが、


私が仕事を変える気になっていろいろ探しているときに、


ちょうど、「一緒に住もうか」ということになりました。


そして、私にとってはまるっきり知らないこの町で新しい仕事を見つけ、


それと同時に、二人で一緒に住み始めたのでした。




あれからもうすぐ10年です。


私もすっかりこの町の住人になり、愛着さえ感じるようになりました。


だけど10年前に、住むアパートを二人で一緒に探しに行ったり、


新しく家具を買いに行ったり、


段ボールに荷物を詰めたり、荷物を解いたり、


いろんないろんな作業を二人で一緒にやって、


二人の生活をし始めて、


その絵に描いたような幸せはずっと続くものだと思っていました。





お互い歳は取るのだから、いつかは何かが起こるのだと知ってはいても、


そんなのずっとずっと未来の事だと思ってました。


だけど、それは突然やって来て、


今までのこと全部、あっけなく終わってしまいました。




でも、旦那さんはよく言っていたものです、


すべてのことはちょうどよい時に終わるんだよって。


そう、私によく教えてくれたものでした。




だから付き合い始めて12年、


一緒に住み始めて9年目のあの日が、


旦那さんに言わせれば、ちょうどよい時だったらしいのです。


私自身は全然そうは思えないけど、


もし、ちょうどよい時だったのだと割り切って、


旦那さんはあの世に旅立ったのなら、


それはそれで嬉しいし、よかったのだと思っています。

×

非ログインユーザーとして返信する