いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

時間

一昨日は12年ほど前まで暮らしていた土地に、


用事があって行ってきました。


そこで、もう多分14~15年ぶりに古い友人に会いました。


最初はお互いニコニコして、


お互いが元気だったことを喜び合い、


「変わらないわねぇ」なんてお決まりの挨拶をしていたのでしたが。




一旦その場を離れて、しばらくお互いバラバラに過ごして居たのですが、


その後、トイレでばったりまた顔を合わせたのですね。


女子トイレの手洗いカウンターの前で2人向き合って、


そしたら彼女は急に、


「この間主人が亡くなったの。今日で77日なの」。





あぁと思いました。


だから青ざめたような顔色をしていたのか。


10年以上ぶりに会った旧友だが、


互いの思い出を温め直す時間など彼女にはなかったのだ。


悲しみを吐き出す相手として選んでくれたのは、


私もまた、彼女と同じ気配を漂わせていたのかもしれなかったです。




でも、つくづく感じました、


同じ苦しみはみな平等にあるのだと。




77日目というと、


私が最も苦しかったのは、


49日が終わった後辺りから半年目くらいまででしたので、


彼女ももしかしたら、今が一番辛い時期かもしれません。




何を言っても慰めにはならないことは、


私自身もとてもよく知っていました。


ですがそこが人間で、通じないとわかっていても言ってしまう。


「私も旦那さんを失った時は本当に辛かった。


だけど、少しずつ少しずつだけど、だんだん元気になるわよ」。




だんだん元気になるかどうかなんて、そんなこと、わからないです。


実際心の病に陥ってしまう方も一定数いらっしゃいます。


私はたぶん、自己満足というか、


自分を納得させるために言った言葉なのだと思います。


ですが、それを知っていても、言わずにはいられない、


悲しさと淋しさが彼女から感じられました。

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