いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

ごめんなさい、ありがとう

玄関マットをとうとう新調しました。


かなり前から考えていたのだけど、理由があって今になりました。


ひとつは、あちこちお店で見ても、今一つ気に入った柄が見つけられなかったためで、


もうひとつは、前にも書いたことあるかもしれませんが、


家の様子が旦那さんの亡くなった時と変わってしまうことに、


ちょっと抵抗があるためです。





気が付くと、


「居ない間に家の中が変わっていたら、帰って来た時にびっくりしちゃうよな」


なんて考えています。


そしてその後すぐに、


「あぁ、もう居ないんだっけ。」とちょっと落ち込むことの繰り返しです。


千にひとつも間違って帰ってくる可能性はないわけで、


でもそれが、イマイチ現実味を帯びないところがあって、


そこらへん、ちょっとヘビのナマ殺し的な苦痛があります。





でも一方で、家の様子を変えることに抵抗がある自分と、


まるっきり逆に、環境を変えて気分転換をしたい自分が居ます。


気分を変えて心機一転、元気に一歩前に進みだしたい気持ちです。




真逆な気持ちのせめぎ合いが度々あって、ちょっと困りものですが、


今回はとうとう、マットの端っこに擦り切れを見つけたため、


新調することに決めました。




昨日、パルシステムでマットが届いたのですが、


思った通り、夏でも冬でも使えそうな柄で気に入りました。


滑り止めもついているので使い勝手よさそうです。


さっそく封を切って、玄関に敷きました。




亡くなって以降、何度か洗濯はしてるけど、


今まで使っていたのものは、


旦那さんが何度も踏んだマットです。


あの人がずっと見慣れていたマットです。


でも、仕方がない。


胸がキュッとしましたが、今までどうもありがとね、と言って屑籠に入れました。




そういう手合いの品物が、どんどん周りから消えていきます。


その度に、多かれ少なかれ苦しい思いをします。


だけど、しようがないですよね。


旦那さんの存在はもうあの時から固まってしまって、微塵も変わらないけれど、


私は生きていて、私を含め世界中のものが日々変化しています。


だから、ごめんね、玄関マットを新しくしましたよ……と、


旦那さんの遺影に手を併せました。

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