いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

慣れることができません

帰って来ると、誰もいない真っ暗な部屋が待ってます。


日が短くなったから余計に、真っ暗。


だけど、その真っ暗な人気のない部屋に、


ほとんど違和感を感じることがなくなってしまいました。





もちろん、玄関口に置いてある旦那さんの写真に声をかけることは忘れません。


「ただいま。今日も無事に一日過ごせたよ。守ってくれてありがとね」。


真っ暗な部屋に電気をつけて、カーテン閉めて、テレビをつけて、


そしてお線香に火をつけて、チン。





最初のうちは寂しくて、外の景色が見えないのさえ寂しくて、


明るい間はレースのカーテンをいつも開けっ放しにしてました。


旦那さんが亡くなったその日から、


お風呂入る時は、必ずテレビをつけっ放しにするようになりました。


昼間っから家中の電気を全部つけて、


どうにかして、暗い気持ちにならないように努めました。


部屋に一人きりでいるのが、寂しくて悲しくて辛くて、


どうしようもなかったです。




でも何ヶ月か経つうちに、


この部屋に一人っきりでいることが、だんだんフツウになりました。


そしていつのまにか、ひとりで食べる夕ご飯にも、すっかり慣れてしまいました。


今でもなぜか、お風呂の時のテレビはつけっ放しなんですけどね。


(すっかり習慣になっています。)




洗い物をしながら、


「1年4ヶ月も、この部屋でひとりでご飯食べてるんだものな」って、


今日、つくづく思いました。


もうすぐ旦那さんがいなくなって、1年4ヶ月経ちます。


1年4ヶ月と言うと、ざっと490日くらいかな。


490日も、毎日一人暮らしをしているのだから、いい加減慣れるのも当たり前か。





でも、ひとりで暮らすことには慣れたのに、


思い出すことに慣れないのは何故なんだろう。


何回も何十回も何百回も、同じシーンを思い出すのに、


その度に心臓が苦しくなるのは何故なんだろう。


もしかして、思い出す度に涙が出るのは、


ずっとずっとこのままなのかもしれないですね。

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