いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

あの病院のICUで

今日、連休の2日目、友人と食事に行きました。


友人は、私がいる会社に以前勤めていた人で、


この間久しぶりにラインをもらって、食事に出かけることになったのでした。


彼女が職場を辞めてもう2年以上経ちますが、


以前はよく2人で食事に出かけたものです。


……でもつまり、2年前と言うことは、


前回彼女と食事に出かけたのは、旦那さんがまだ生きている時だったんだなぁ…なんて、逐一考えてしまう私です。






彼女はお刺身定食を、私はお店のお勧めの、あんかけ焼きそばを食べました。


サラダ・ドリンクバー付きで、


デザートは、上にあんこの乗ったアイスとあんみつでした。


田舎の何でも屋的なお食事処でしたけど、それなりに美味しかったです。




彼女が気になることを言いました。



彼女と私は、働いている部署が違ったのですが、


彼女の働いている部署で、


まだ彼女が勤めている時でしたが、一人、女性の職員が亡くなったのです。


「あぁ、そういえば、あの方、亡くなったよねぇ」と私が言うと、


「そうそう、急だったんだよね。


前の日まで元気で出勤していたから、私、帰りがけに彼女とお喋りしたんだよ。


そしたら次の日、倒れて〇〇病院のICUに居るというのだもの。


その日のうちに死んでしまったんだよね」。





あぁ…、と思いました。


〇〇病院のICU。


まさに旦那さんが亡くなった病院です。


あの職員さんも、あの病院で死んだのか。


あの病院のICU…、あの病室で死んだのか。


(うちの旦那さんはICUではなく、SCUに移動したのちに亡くなったのでしたが。)


しかも、まるでうちの旦那さんのように、倒れてすぐにお迎えが来てしまったんだね。





なんだか私の癖で、実際には違うのに、


あんな辛い別れをしたのは自分だけだ…と思い込んでしまっているところがあります。


実際には違うことはわかってるんですよ。


他の方のブログを読んだり、コメント書いてくださる方もいますし、


辛い思いは私だけではないと、理屈ではわかっているのです。


だけど、深い谷底に落とされて昇ってこれないような、


深い孤独感と言うか、孤立感と言うか、


そんなマイナーな感情が私の中にはあります。




だから、その職員さんも、あの場所で亡くなったと知って、


なんだか妙にうれしい気持ちになりました。


あぁ、あの病室で孤独な死を迎えたのは、旦那さんだけじゃなかったんだわ。


急に倒れて運ばれて、あのICUで死んだ人が居たんだわ…って、


考えてみれば当たり前で、


多分、あそこに運ばれて急死する人なんて、毎日何人もいるはずなのに。





余談ですが、


友人の話では、その亡くなった職員さんは、


亡くなる前、何かあるたびに「冥土の土産に…」と言っていたそうです。


友人は、自分の死期をある程度察していたように見えた、と言っていました。


つまり、そういう事なんですよね。


そういう事ってやっぱりあるのだと、私は思います。

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