いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

桜花

桜といえば思い出の花。


亡くなった年の春、コロナのために、


人っ子ひとりいない公園で、ふたりで眺めた最後の桜になりました。


あの浮世離れした淋しい光景は、私の記憶から一生消えないでしょう。


その悲しみの桜花を、今年はほとんど見ずにすんでいられるのは、恵なのかもしれません。





まず、職場が変わったせいで、


日々緊張の連続で、桜の花を見る心のゆとりがありません。


それに、通勤経路が全く変わってしまったせいで、


とりあえず、桜祭りの行われる駅前通りは、今のところ全く通らずにすんでいます。


前の職場には桜の木があったけど、


今の職場からは、見渡す限り一本も桜の木は無いし。


だから今年は、まだ一本も花咲く桜の木を見ていないのです。




桜は確かに奇麗だけどさ。


今の私には美しすぎて、あの薄曇りの公園を思い出して、心が凍ります。


だから、まだしばらく見たくないし、


思い出したくありません。

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