いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

思い出したくない気持ち

ほんとうは今日、


旦那さんと一緒に一昨年見た桜の写真をアップしようかと思っていました。


あの、人っ子一人いない寂しい桜並木を。




寂しい風景ですが、


まるで旦那さんを失った当初の私の心象風景のようだし、


同時にとても美しくて、


私にとっては、本当に忘れ得ない写真の一枚だからです。






アルバムを見て当日撮った写真から1枚を選ぶのは、いろいろ思い出して辛いけど、


昨年このブログに載せた写真と同じものを、


もう一度掲載しちゃおうという魂胆(?)だったのです。




だけど、やっぱりやめました。


たった一枚であっても、見たくない。


見たらあの雰囲気を思い出すし、悲しいし、心がまた傷付き痛むから、


見たくない。





毎日毎日、良くも悪くもいろんなことが起きるから、


それに夢中になっているうちに「悲しくない時間」を過ごすことはできるようになったけど、


結局まだまだ、こんな自分です。


(旦那さんには申し訳ないのだけど)辛いあの出来事を望んで思い出したくはないし、


その前の、一緒に過ごした楽しい時間も、


思い出せば、もう実際には決して手に入らない現実を悲しむことになってしまうから、


だから、出来たら思い出したくない。。。と思ってしまいます。


できかかっているカサブタを、自分からはがすことをしたくない。


…と、思ってしまいます。





思い出したくない、という言葉で片づけるのは簡単すぎるんですよね。


本当に旦那さんに申し訳ない言葉ですしね。


旦那さん、ごめんね。



思い出せば悲しくなるから、心がざわつくから、思い出したくないだけです。


ちゃんと、朝に晩に、話しかけてるんですよ。


朝は、「これから一日、見守ってね」。


晩は、「今日は一日ありがとう」。そして、一日にあったことの報告や、反省や、嬉しかったことのお喋りなど。


とても落ち着ける時間だし、客観的に自分を振り返ることができるような気がして、


私の大好きな時間です。




「忘れたい」から、思い出したくないんじゃないの。


「悲しい気持ちになりたくない」から、思い出したくないだけなの。


だから許してね。旦那さん。

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