いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

カーテンの隙間

この部屋が、私一人が住む部屋になってしまって、


いつの間にか、一人暮らしのほうがずっと長くなってしまいました。


でも未だに、


お風呂に入っている時に、テレビを消すことはできないまんまです。


お風呂から上がってきたときのシンとした部屋が、好きになれずにいます。




旦那さんがまだ生きていた時、私のムシの居所が悪くって、


「テレビ付けっぱなしでお風呂に入るのやめてよ!」なんて


怒鳴っちゃったことがありました。


その時旦那さん、しょんぼりした顔をしてたのを思い出します。


そして、お風呂に入る時は必ずテレビを消すようになりました。


だから、そう怒鳴った私自身が、つけっぱなしでお風呂に入るの、


ちょっと良心がとがめるのだけど、


でも、こればっかりは許してもらいたいです。




というのも、旦那さんが死んじゃった当初、


寂しくって寂しくってしょうがなかったんだもの。


前にも何度か書きましたが、


旦那さんが亡くなってしばらくの間、


カーテンのレースのほう、全部閉めることができなくなってしまいました。


必ず隙間を5センチか10センチくらい、


開けて置いて、外が見えるようにしておかないと、落ち着けないんです。


一人取り残されてしまって、誰ともつながりが持てない感じというか、


まるで子供のような、孤独を怖がる感じというか、


そんな状態が1年以上続きました。




だけどお陰様で、もう今は、隙間は開けてないです。


割とつい最近の話ですが、


隙間が開いてると、逆に却って落ち着けなくなって、


「あれ?いつの間にか治った。」と思いましたけど、


その時から、レースカーテンはいつもピッチリ閉めるようになりました。





だから本当は多分、


お風呂入る時も、そろそろテレビは消しても大丈夫なはずなんです。


最初はちょっと寂しいでしょうけど、きっとすぐ慣れるはずなんです。




本当だったら、ねぇ。


だってこの夏、しばらくぶりで節電が必要になるそうですし、


ちゃんとした市民だったら、


電機はこまめに消して、節電するのが当然なんでしょうけど。


でも、たぶんきっと、この夏も私は、


テレビ付けたまま、お風呂に入るんだと思います。

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