蓋
「重かった蓋が気が付いたらいつの間にか少し軽くなっていた」
というコメントを戴きました。
(コメントを下さった方、勝手に引用してしまってすみません。
私の今の心境を、的確に指摘されたものですから。
あ、でも、別に憤慨したり傷ついているわけではありませんので悪しからず、です。)
確かに、フタは少し軽くなったような気がします。
イメージ的に、
今までずっと真っ暗だったマンホールのフタが少しだけ開いて、
そこから、狭い視野ではあるけれど、
あるがままの現実を見通すことができるようになってきた、というか。
まぁ、まだまだフタは、閉じたり開いたりを繰り返していますが。
でも、そういう時期だから、
今まで感じて来なかった、新しい感情があります。
それは、今までとは別の、寂しさです。
(旦那さんのいない)新しい世界に一歩踏み出せる勇気を戴き、
現実にわずかだけど踏み出そうとしている今、
新たに感じる寂しさです。
この寂しさは、今まで感じていた寂しさとは違って、
甘えとか、妥協とか、許しとか、母性とか、
そういったものとは一切切り離された、真に冷たい寂しさで、
だけどはるか遠くに微かに光が見える気がする。
微かだけど、そして、その光の光源が何なのかも知らないが、
今まで居た真っ暗なマンホールからは、そろそろ抜け出す時期なのかもしれません。
良いのか悪いのか、わからない。
喜ばしい事なのかどうかもわからない。
だけど強烈な寂しさだけはあって、
何か具体的に何をするという事ではないのだけど、
でも、気持ち的には、
そろそろ前に進む時期なのだと思うのです。