幸せ ( 仕合わせ )
幸せ…というのが何だか軽薄な感じがして、
仕合わせ…のほうが、似合っている気がします。
旦那さんの人生のことです。
多分きっと、捕らわれることが比較的少ない人だったのだろうと思うのです。
付き合い始めた最初の頃だったけど、
物事に執着しない、というか、わりとすぐ何かをパッと手放せる人で、
一人っ子の私としたら、
「さすが兄弟の多い人は諦めが早いわぁ」と感心した覚えがあります。
なにかトラブルがあったとして、もちろん人並みな努力はするけど、
「それは無理。」、「俺にはできない。」と切り替えが早いところがあって。
楽に生きているように見えて、
不器用な私としたら羨ましいというか、
大人に見えて尊敬するというか。
でも多分、そんな人だから、
グッと歯を噛み締めて人知れず我慢する…みたいなところはあったのかもしれないけれど。
でも傍目から見て、生きるの楽そうに見えたのです。
そして、自分ばっかり(大した苦しみもせずに)サッと逝っちゃった。
先に逝かれて苦しんで苦しみぬいてる私から見れば、
美味しいところみんな持っていかれちゃったような気もするし、
「あなたは本当に仕合わせな人だったなぁ」と。
そして、彼があの世に逝っちゃってから、
コロナだの、円安だの物価高だの、ますます気候も変になって来てるし、
戦争も起こるし、安倍さん撃たれちゃうし、
ここのところまた地震も少し多い気がするし、
なんだか、いつ何が起こっても全然おかしくない気がしていて………。
逆に言えば、
あの人は、本当に平和なうちに逝っちゃったよなぁ…と思うのです。
運が良いというか、幸せ(仕合わせ)な人というか。
つまり、そういうヤツだったわけです。