27回目の月命日
2年と3ヶ月が経ちました。
日で計算したら、822日ぐらい? 計算間違ってなければ。
だもの、いろいろ変わるわけですよねぇ。
職場のユニフォームも変わったから、あの人、今の私の制服知らないし、
制服どころじゃなくて職場も異動になっているので、
今、もしも彼が戻って来たとしたら、すごく驚くと思います。
(異動になった先が、旦那さんが働いてる会社のすぐそばなのです。
だから、もし彼が生きていたら、
帰りにどこかで待ち合わせて一緒に夕ご飯食べたりとか、
やりようでは、すごく便利でワクワクできたはずなのでした。)
今日の月命日が休みだったから、
午前中、歯医者さんに行った帰りに、お花とお菓子を買うつもりでした。
そして、スーパーに入ってまず花を選び、
お菓子はプリンのお菓子にしようと思って、
手に取った途端に、なんと手から滑ってボテッと落としてしまったのです。
瞬間、そばにいたお客さん(おばちゃん)が、「アアッ!」と大きな声を出し、
私も「うぉわぁぁ~~!」みたいな変な声を出してすぐに拾い上げましたが、
透明のふたにクリームがベッチャリとついてしまって、
キレイなデコレーションは見る影もなく、
もはや処置無しの状態になってしまっていました。
周りに人が居なくなってから、正直迷いました。
だって、自分で食べるのだったら別に構わないけど、
旦那さんにお供えするお菓子なんだもの。
「誰も見ていないうちに、キレイなヤツと取り換えちゃおうかなぁ」。
かなり迷って少しクラクラしましたけど(笑)、
結局やめておきました。
きっと、もし旦那さんが生きていたら、
「あぁあ~~、やっちゃった!」と笑って、
「腹に入れば、おんなじだぁ~~」と言うだろうと思ったの。
生きていた時、なんだか似たようなことがあったような覚えがありました。
だから、そのまんまべチャッとなっているのをしょんぼり持ち帰って、
一度ふたを開けて、スプーンでクリームを直して、
ふたは奇麗に洗ってふきんで拭いて、
もとあったように、ふたを閉めて旦那さんの前にお供えをしました。
お花も新しいのに入れ替えて、香炉の灰もきれいにして、
お線香をつけてチーンしたら、
旦那さんは写真の中で、ニコニコ笑ってくれてましたっけ。
「あぁあ~、プリン、やっちゃったねぇ!
でもちゃんと元通りになっているよ」と言いながら。
スプーンで直しただけだから、クリームは最初の面影はまったくなく、
プリンの上にただノッペリと乗っているだけなのだけど、
あの人は、そういう優しいウソがつける人でした。