いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

27回目の月命日

2年と3ヶ月が経ちました。


日で計算したら、822日ぐらい? 計算間違ってなければ。


だもの、いろいろ変わるわけですよねぇ。



職場のユニフォームも変わったから、あの人、今の私の制服知らないし、


制服どころじゃなくて職場も異動になっているので、


今、もしも彼が戻って来たとしたら、すごく驚くと思います。


(異動になった先が、旦那さんが働いてる会社のすぐそばなのです。


だから、もし彼が生きていたら、


帰りにどこかで待ち合わせて一緒に夕ご飯食べたりとか、


やりようでは、すごく便利でワクワクできたはずなのでした。)




今日の月命日が休みだったから、


午前中、歯医者さんに行った帰りに、お花とお菓子を買うつもりでした。


そして、スーパーに入ってまず花を選び、


お菓子はプリンのお菓子にしようと思って、


手に取った途端に、なんと手から滑ってボテッと落としてしまったのです。


瞬間、そばにいたお客さん(おばちゃん)が、「アアッ!」と大きな声を出し


私も「うぉわぁぁ~~!」みたいな変な声を出してすぐに拾い上げましたが、


透明のふたにクリームがベッチャリとついてしまって


キレイなデコレーションは見る影もなく、


もはや処置無しの状態になってしまっていました。





周りに人が居なくなってから、正直迷いました。


だって、自分で食べるのだったら別に構わないけど、


旦那さんにお供えするお菓子なんだもの。


「誰も見ていないうちに、キレイなヤツと取り換えちゃおうかなぁ」。


かなり迷って少しクラクラしましたけど(笑)、


結局やめておきました。




きっと、もし旦那さんが生きていたら、


「あぁあ~~、やっちゃった!」と笑って、


「腹に入れば、おんなじだぁ~~」と言うだろうと思ったの。


生きていた時、なんだか似たようなことがあったような覚えがありました。




だから、そのまんまべチャッとなっているのをしょんぼり持ち帰って、


一度ふたを開けて、スプーンでクリームを直して、


ふたは奇麗に洗ってふきんで拭いて、


もとあったように、ふたを閉めて旦那さんの前にお供えをしました。



お花も新しいのに入れ替えて、香炉の灰もきれいにして、


お線香をつけてチーンしたら、


旦那さんは写真の中で、ニコニコ笑ってくれてましたっけ。


「あぁあ~、プリン、やっちゃったねぇ!


でもちゃんと元通りになっているよ」と言いながら。



スプーンで直しただけだから、クリームは最初の面影はまったくなく、


プリンの上にただノッペリと乗っているだけなのだけど、


あの人は、そういう優しいウソがつける人でした。

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