時代は変わったなぁ。
古谷一行さんが亡くなったとニュースで言っていました。
著名人の訃報のお知らせは、ここのところますます増えてきていて、
今年に入ってからも、いろいろな有名人が亡くなってますよね。
安倍さんはとりあえず置いておきますが、
石原慎太郎さんや、西村京太郎さんとか、
海外を見れば、ゴルバチョフもそうだけど、オリビア・ニュートン・ジョンとか、
(歳がばれますねー。)
私の世代がその活躍を知る多くの著名人が、
今年になってからもずいぶん亡くなっています。
何が言いたいかというと、
さきほど、見た方がいるかもしれませんが、
今夜のテレビで美空ひばりさんについてのドキュメンタリーがありました。
アナザーストーリーズです。
美空ひばりと言えば、深酒の影響で、肝硬変で若くして亡くなっていますが、
今日改めて知ったけど、ひばりさんが亡くなったのは平成元年なのだそうですね。
…とすると、彼女の歌姫としての活躍は、もう30年以上も前の話であるわけです。
しばらくぶりで美声を聞いて、本当に歌の上手な人だったんだなぁ、と改めて感動しました。
彼女の歌声は今聞いても全然古めかしくはなく、
前に聞いたのは、まるでついこの間の事のようです。
つまり、その頃からずっと生き続けている私としては、
歌姫の美声を聞いていて、その歌の裏側に映る、当時の ”昭和” を思い出すわけで、
たぶん歌を聞けば、昭和生まれの皆さんそうかもしれませんが、
深いため息をつきながら、「時代は変わったなぁ…。」と。
よく、長生きしたご老人が、
「私の周りの人はみんなあの世に逝っちゃって。私だけになっちゃったわ。」
などと言うのを、
まだ若かった私は、まるっきり他人事として当時は聞いていましたが、
今はなんだか少しだけ、そのご老人の気持ちがわかるような気がします。
「時代は変わったなぁ。
旦那さんも死んじゃったけど、
テレビで知ってる人も随分あの世に逝ってしまって、
世の中がすっかり変わっちゃった。
本当に時代は変わっちゃったなぁ(…としみじみジェネレーション・ギャップを感じる)。
昭和のあの頃が懐かしいし、寂しいな。」なんて、
深いため息と、
もう手の届かない寂しさと、
もしかしたら少しの後悔と共に、
二度とは帰ってこない甘酸っぱい(?)思い出に、
今宵はちょっと酔ってみたりします。