いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

覚え違い

旦那さんと私の共通の友人から、


びっくりすることを聞きました。


つまり、私の記憶違いです。


亡くなる少し前だったのですが、


旦那さんがとても楽しみにしていた仲間内のイベントに


彼、参加できなかったのだと知りました。




私自身が、その年はそのイベントに参加する気がなかったため、


全然興味がなかったのです。


だから、そのイベントがコロナのために中止になったこと、


今まですっかり忘れてました。




5年に一度行なう予定になっている催しなのです。


その年は尼崎でやるはずだったことを、友人から言われて思い出しました。


全国から知り合いが集まるから、旦那さんはとても楽しみにしていて、


中止になったことを、とても残念そうに話してたって。


私も旦那さんから、中止になったことを聞いたはずだけど、


もともと興味がなかったのと、日常の生活に忙しくて、(まさか旦那さんが近いうちに死ぬなんて思いもしなかったから)、


覚え違いで、旦那さんはそのイベントに行ったものだと、ずっと思い込んでたのです。




今、当時の事を思い起こせば、


そういう催し物に、あの人一人で行く事って、それまではほとんどなかったのです。


だから、ひとりでも行くって聞いた時に「あれ?」と思ったのでした。


だけど、当時の私は、休みがまるっきり不定期的だったから、


私と一緒に行くのはあきらめたんだなぁ、と単純に考えてました。




だけどきっと、それだけじゃなかったんだと思います。


彼がその当時時々言ってた、予感めいたものが働いたんだと思います。



結局はコロナで中止になってしまって、


親しい友人に会えなかったのだから、さぞかし残念だったろうなぁ、と今になって思います。


中止になった時、ちゃんと思いやってあげればよかった。


…と、今ごろ後悔です。




だけどね。


そのうちみんなでそっちに行くんだから。


ひとり残らずそっちに行くんだから。


だからちょっとの間だけ、そっちで待っていてね。


そして、みんながそっちに行ったらまた、輪になっておしゃべりしましょうよ。


生きてる間に何があったか。


死んじゃってからは、何があったか。


みんなは、あなたの死んじゃってからの話を興味津々聞くでしょうから、


得意のスピーチで、みんなを笑わせてね。


そんな日が本当に来たら、すてきだなぁ。

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