いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

3回目の秋

最近は、帰ってくる頃にはすっかり暗くなっています。


ついこの間まで夏みたいな陽気で、そこそこ日も長かったのに。




今日、家に帰って来て、ベランダから暗くなった外を見たら、


ベランダのあっち側、すぐ間近な所に、


ちょうど私の視線の高さにススキの穂が2本生えていました。


それが、すごくキレイに金色なのです。


うちの部屋の電灯に照らされて、キラキラ輝いていて、


風に静かに揺れていて、


なんだか、とても高尚な植物のように見えました。




そしたら、ふと旦那さんを思いました。


旦那さんが生きてたら、私、まちがいなく叫んでたでしょうね。


「ねぇ!見て見て! 金色のススキが生えてるよ!


ほら、来てみて! すんごくキレイなススキだよ!」。


旦那さんは多分すぐに、やっていたことを脇に置き、


とことことこっと近寄って来て、


「うわぁほんとだ。キレイだねぇ」。



そんな他愛もない日常があったのに…と思います。


このベランダに2人並んで立って、十五夜のお月さまを見上げたこともありました。


また、前のアパートに住んでた頃は、


夏になると近くで花火をあげる場所があって、


その日は、玄関から出たところに丸椅子を二つ並べて、


2人並んで夜空の打ち上げ花火を見上げたこともありました。




いつも、仕事帰りに前住んでいたアパートのわきを通るから、


並べて椅子を置いたところが見えて、


その度に、花火を見た晩を思い出します。




毎日毎日ではないけれど、


2年半経ってもこんな感じで思い出しては泣くのだから、


いつになったら前を向いて、心揺らがずにいられるのでしょうね。


旦那さんが亡くなってしばらく経ってからは、


ずっとこんな感じで、同じ調子が続いている気がします。


5年経っても10年経っても、こんな感じで生きていくのかなぁ。

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