いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

死別者に会いました。

今日、とても素敵なことがありました。


私の今の職場は在宅介護のセンターなので、


たくさんのヘルパーさん達が出入りをしています。



そして今はちょうど年末調整の時期なので、


書類を持って来たヘルパーさんといろんな話をします。


そんななか、ひとりのヘルパーさんと、お互いが死別者である事を初めて知りました。




今の職場に来てまだ日が浅いため、知らなかったのですが、


私とだいたい同年代のそのヘルパーさんは、


一昨年の7月に旦那さんを癌で亡くしたのだそうです。



そこらへんからもうすでに、私は激しく共感してしまって、


迷うことなくパッと、


「私も内縁でしたけど、旦那さんを一去年の6月に亡くしたんですよ。」と、


自分の身の上を話していました。


今の職場に移ってからは、


旦那さんの事は、一度も誰にも話したことなかったのだけど、


なんだか不思議な感じでした。まったく躊躇しなかったです。


そんなに親しいヘルパーさんでもなく、


お互い顔と名前を知ってる程度だったのに。





そこからいろんな話をしました。


年齢も近いせいか、いろいろ似たところが多かったです。




「一人になって楽なところはあるのよ。家事など手抜きできるしね」。


「泣くだけ泣いたけど、未だに悲しいし、今でも時々泣くわよね」。


「やっぱり遺品は処分できないでそのまんまになってるよ」。


「職場の人や友人にも、亭主が亡くなったことはあまり話さない。自分の身に起こってみないとわからないものね」。





この他にもまだまだたくさんの時間、いろんな事を話したけれど、


本当に共感出来たし、とても嬉しかったです。


考えてみれば、似た境遇の死別者と直接肉声で話をしたのは、


旦那さんが亡くなって以来初めてだったかもしれません。




「うちのはね、脳梗塞だったの。ほんとうにあっという間に逝っちゃった。」と話したら、


そこは、実際に老人を介護しているヘルパーさんでした。


「それは本当に良かったことだよ。


いろんな箇所に障害が残ったお客さんがたくさんいますよ。


家族も大変だけど、本人が一番大変です。


みんながわかっていることだけれど、やっぱり愚痴や不平が出るんだよね」。






今日の出会いは、もしかしたら、


旦那さんからのプレゼントだったのかもしれません。


だけど悲しいかな、彼女もうすぐ退職なの。


職業病で腰をやられてしまって、


そろそろ家でのんびり家業をするのだそうです。

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