いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

経年劣化

昨日、ストーブの灯油をガソリンスタンドに買いに行ったのですが、


悲劇が起こりました。




そのガソリンスタンドにはネコちゃんが1匹いて、


(不本意だけど自分でできないので)洗車やワックスを頼んでいるあいだ、


いつもネコちゃんと戯れることが出来るので、


お気に入りのガススタです。




ところが昨日に限って、ネコちゃんがいなかった!


ガススタのオネエさんによれば、


天気が良くて暖かいので、


彼女(雌ネコ)には珍しく、お外に散歩に行ってしまったのだそうな。


まぁ仕方がありません。


小さく舌打ちしながら洗車・ワックスと灯油を待っていて、


いつものように灯油をトランクに入れてもらって帰って来たのですが…。






悲劇が起こりました。


確かに、ガススタからの帰り道、きつめのカーブを曲がった時に、


ゴトッと音はしたのです。


いつもは複数積んでいるタンクを、


今日は一つしか積んでいなかったから、


転がっちゃったんだなぁ…と思って、


でも大丈夫だろう、と、そんなにヤバイとも思わずにそのままうちに帰ってきました。





だけど、トランクを開けたら、なんかクサイ。


例の、嫌なニオイです。


「え?」と思って、手でタンクを触ってみたら、明らかに濡れているのです。



こういう時、一番最初に疑うのは、やっぱりガススタのニイチャン達で、


「アイツら、フタをユルく締めやがったな!」。





怒りのために言葉が汚くなりましたが、


でも確かめてみると、フタはちゃんと閉まってるのです。


どこから漏れたのか、よくよく見てみると、


経年劣化のために、プラスチックのフタが少し裂けていました。


多分、私の荒い運転のためにタンクを倒した、その時です。





タンクの黄色いテープは、旦那さんが貼ったものです。


「うちのだよ」という目印用に。




このテープ、もう居なくなっちゃった旦那さんが貼ったのに。


彼の遺した爪痕なのに。


だから、失いたくなかったのに。


いつまでもずっと使っていたかったのに。





でも、タンクをお日様に当てないように、


タンク用の保存箱を買ったのは、実は旦那さんが亡くなった後で、


それ以前は、夏場、お日様ギラギラのもとに、


シートをかぶせた状態で長期間、置いていたわけだし、


仕様がないんですよねぇ、経年劣化。



持ち主が経年劣化してるんだから、


タンクばかり責めることはできません。





もうすでに暗くなりかけていたのに、


そこから、大騒ぎです。



小さい亀裂だったし、


タンクは、ガススタのニイチャンがビニール袋に入れて、


トランクに閉まってくれていたため、


(ニイチャン達、疑ってゴメン!)


全部が漏れ出すことはなかったけれど、


たぶん2~3リットルは漏れ出したと思われます。




家に戻って、新聞紙や古タオルをどっさり持ってきて、


タンクの周りや、トランクの中、玄関先、


灯油がしみて、あちこちからプンプン匂っているのを


片っ端から拭いて回り、(この頃はもう、空は真っ暗。)


一晩明けた今日は一日、トランクと窓を開けっぱなしにしたけど、


ニオイはまだちょっと残ってます。







ガソリンスタンドからの帰り道だったけど、


あんまり夕方の空が素敵で、


クルマの窓越しに撮りました。




壊れてしまった灯油のタンクも、


この夕昏も、


過去のものです。


もう二度と、寸分狂わぬこの雲を見ることは叶わないし、


灯油タンクも然りです。


諸行無常。


いずれすべては消え去るのみ。


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