いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

ぜんざい

家でお餅を食べました。


旦那さんが亡くなってから初めてです。





今時のガスレンジって、お餅が焼けないんですよね。


温度が上がりすぎると火が消えちゃうんですね。


引っ越して初めての3年前のお正月、


ガスレンジも新しくしたので、


旦那さんと悪戦苦闘して、お餅を焼いた記憶があります。


ほんとになつかしいなぁ。


何度も何度も、レンジがピーピー鳴ってその度に火は消えるので、


私はすっかりギブアップしてしまい、


旦那さんが一生懸命火を調整して、頑張って最後のお餅まで焼いてくれたっけ。


そしてその年、旦那さんは逝っちゃいました。





実は私、旦那さんが亡くなってから、


喉に詰めるのが怖くてお餅を食べられなくなってたのです。


「お餅が喉につっかえたら、救急車を呼んでくれる人が居ないから」と思ってたけど、


でも、旦那さんと出会う前の一人暮らしの時は、私は平気でお餅を食べていました。


要するに、自分で気づかなかったけど、


身近に経験してから、余計に「死」が怖くなったところがあったらしいです。


一方では旦那さんのそばに行きたいなんて思ってるくせに、ヘンな話ですけどね。





でも実は、昨年は年末に、職場でお正月用に小豆を戴きました。


 (最近、うちの食生活は、職場で戴く食品にかなり依存しています、笑。)


そして今度は一昨日、旅行に一緒に行った彼女から、


(彼女も一人暮らしなので)、「食べきれないわ」とお餅を袋の半分、戴きました。




なので、今日は大決心をして、ぜんざいを炊いてみたのです。


ぜんざいを作るのは、生まれて初めてです。


小豆は教わった通り、茹でこぼしを3回、


豆を煮る時間やお砂糖・塩の量は、ネットのレシピを参考にして、


1時間ほどかけて、小豆を炊き上げました。


使った砂糖の量は半端ないけど、(だからお正月は太る!)


ちょうどよい具合の柔らかさと甘みで、


我ながら、なかなか上等に炊き上がりました。





そして肝心のお餅ですが、


お餅を焼くのは…というよりふかすのは、今はレンジを使うのですね~。


それ用の調理器具があるから水で湿らせたお餅を乗せて、


600Wなら1分10秒(お餅2個)。


こげめはつかないけどつきたてのお餅感で、ぜんざいにはもってこいです。


お餅は小さく一口ずつ噛み切って、ちゃんとたくさん噛んで戴きました。


いつもの一口の、半分くらいに噛み切って、


いつもの倍の数ほど、たくさんたくさん噛みました。





なかなかおいしい出来上がりに、


やっぱり旦那さんに食べさせてあげたかったです。


甘いものだからそんなに量は食べなかったろうけど、


きっと、にっこり笑って「おいしいなぁ」と言ってくれたんだろうな。


あの人の笑顔、大好きでした。



お餅は固くなっちゃうけど、ぜんざいのとこだけ、お供えしとこうと思います。

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