この先
先日書いた記事、
1月3日に放送された「家、ついて行ってイイですか?」の特番の再放送を
TVerで見ました。
この番組については、先日も記事を書きましたが、
伝説のロッカー(という割に、私はその存在を知らなかったけれど)、
イノマーさんの死に関することをやっていて、
イノマーさんの奥さんと私は同じ立場なので、興味をそそられた番組です。
けれど、4時間くらいの特番なので、
今日はイノマーさんの放映箇所まではたどり着けず(?)、
その前の、他のいろんな一般人の家に訪問する箇所を見ていて、
そのなかに2人、死別者が出てきました。
ひとりは、6年前に旦那様を亡くされた70歳前後の女性。
もうひとりは、奥様を30年前に亡くされた80歳を過ぎた男性でした。
おふたりとも、非常に懐かしんでおられました。
旦那さんを亡くした女性は、「一昨日も泣いた」と言っていて、
なんだか少し病的なほど、旦那さんを恋しがっておられました。
そして、30年前に奥様を亡くした男性は、
30年経った今でも、奥様の誕生日には必ずケーキを買ってきてお祝いをするのだとか。
その人は、奥さんの事を話しながら、少し涙ぐんでいるように見えました。
そしてふたりとも、「寂しいです」と。
「生きていたら、どんなによかったか」と。
私が想像する以上に、
ひとりで生きている死別者って、きっと多いんだと思います。
そして、その多くが今も、昔を懐かしむ気持ちや、寂しい気持ちと共に、
毎日を生きているんだと思います。
そしてつまり、それはそのまま、私の3年後や27年後の私で、
私もこの思いを抱えたまま、ずっと生き続けていくのだろう、と、
なんだか少し、先が見えてしまった気がしました。