いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

インコちゃんの本

先日終わったボランティアの報告書を作るために、


今日は年休取って、一日お休みでした。


だけど報告書には思ったほど時間が掛からなくて、


余った時間を、我が家の本棚の整理の時間に充てました。




本棚もそうだけど、机の引き出しもそろそろ整理をしなきゃ、中身がグチャグチャなんです。


なぜそんな、グチャグチャになるまで放っておいたのか?


本棚も引き出しも、旦那さんの物も入ってるから、捨てるか捨てないかを簡単に決められないんです。


それに、仮に捨てないと決めたものでも、


(旦那さんを思い出して)悲しみのツボに入っちゃったりするし、


整理している間に懐かしむ時間も必要だったりして、


心境的に避けたい気持ちがマックスで、


今まで、まったく整理しないで来ちゃったのです。




だけど、必要な本を手元に置く必要が出てきて、


とうとう本棚の整理を始めることにしたのです。


そして、ここのところ、やることがたくさんあったボランティア関係が落ち着いて、


休みの日にやることなくなっちゃったし、(ミシン以外笑笑)


気になる場所、幾つかの整理や破棄をすることにしたわけなのでした。





本はね、旦那さんの本もたくさんあるから、捨てられないものが多いんです。


でも、あっちこっちにいろんな種類の本がばらばらに入れてあったから、


小説は小説、旅行本は旅行本、みたいな感じで分けたので


かなり探しやすくはなったかな。


長い目で見て、時間が出来たら、(つまり退職したら)、


読みたい本の棚(主に小説)も作ったから、しばらく飽きずに過ごせるかもね。



それから、少し捨てることにしたのは、全部啓発本です。


啓発本は全部私が買った本だったから、迷わずに捨てることにしました。


(旦那さんは啓発本なんて読む人じゃなかったからね、笑)


(でもPHPみたいな簡単に読める小冊子がたくさんあって、


それは全部旦那さんが買ったものです。


あの人、そういうの読むのは好きだったんです。


そして大事に大事にそういうのをきちんと取っておく人。


だから、30年くらい前のめっちゃ古い「みっけもの」の本をいくつか見つけて、


私は喜びの雄叫びを何度かあげました。)





なぜ自分の買った啓発本を捨てたかと言えば、


正直、全然役に立たなかったからです。


私の場合だけど、読んだらそれを習得できるなんて、考えが甘かった。


例えば人付き合いの啓発本なら、


実際に人付き合いをしてみて失敗して、チャレンジして覚えるより方法はない、


知識なんて役に立たない、と思ってます。


だから今回、その手の本は全部捨てました、……と言っても、


もともとそんなに持ってないから、小さな紙袋ひとつくらいですけどね。




本の話で、何を言いたいかと言えば、


整理しているうちに見つけた本で、


インコが死んじゃうお話を書いた絵本があって、


それを読み返して号泣した、という話です。



旦那さんと付き合う前だったけど、


その当時、家で飼っていたインコが死んじゃって、


その時、友人が絵本を一冊くださったんです、


インコちゃんが死んじゃう絵本。



著作権の侵害になってしまうから(?)、画像は載せませんが、


絵本の中のインコちゃんがとっても可愛くて、


あきばたまみさんという人の、「インコの手紙」という絵本です。


ずいぶん前ですが、ネットでも話題になったそうで、


死んでゆくインコちゃんが飼い主に宛てた手紙…という設定です。




「(前略)


ぼくが死んでゆくときに  ぼやけた視界の中で見た  あなたの涙はなんですか?


どうして動かないの?


最後くらいバイバイって  あなたに手を振りたかったのに


最後くらいゴメンネって  あなたにあやまりたかったのに  どうして…?


どうして  ぼくのからだは  もう動かないの?


ぼくは  あなたを  愛しています 」




旦那さんの事を思い出して号泣しました。


ヘタな啓発本なんかより、100倍1000倍、良い本です。

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