いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

お風呂と車検と。

もうすぐ3年になるんだなぁ、と、


ここのところ、何かある度に呟きます。


あの悲しさと寂しさを、あんたはよくも乗り越えたもんだよ、と


自分をほめてあげたいです。



でも、決して私ひとりじゃできなかったです。


わめき泣き叫ぶ私を、受け止めてくれた友人がいたことと、


それから、旦那さんが天国から見守り続けてくれていること。(今も。)


死別者さんのブログや本などから、たびたび聞く話ではありますけど、


本当に、亡くなった人たちは現世の私たちを見守ってくれてるんだと思います。


そうでなければ説明のつかないことが、私自身も両手の指じゃ足りないほど経験しました。






今日は日曜日で仕事が休みでした、


それでも、あの人が亡くなってからしばらくのように、ぼんやりぼんやり一日を過ごすでもなく、


それなりに、休みの日にやってしまおうという用事を済ませ、


今日は暑かったから、お風呂はシャワーで済ませました。


3年前もそうだった、ちょうとそういう季節だから。


あの頃は「今日はお風呂にする?シャワーにする?」なんて、毎日ふたりで相談して決めていたものです。




たぶん、3年前の今日あたりも割と暑かったらしく、シャワーだったんだと思うんだ。


…というのも、あの人が倒れる前日、5月31日(日曜日)は、


あの人、「今日はお風呂にお湯入れてもらっていい?」と私に言ったのを覚えています。


私「あれ?」と思ったの。


ここ数日、暑い日続いているから、「今日もシャワーがいいのかと思った。ふーん」。





うちは、シャワーだったら別々に入るけど、お風呂だったら一緒に入っていたから、


最後のお風呂が一緒に入れてよかったし、


もしかしたらあの人、無意識にわかってたのかもしれないんですよね。


「これが最後のお風呂になるんだから、一緒に入りたい」って。


(そういう理屈じゃ説明できないことを、今の私は100パーセント信じています。)


それか、もしかしたらもう体調のせいで寒気とか疲労感とかを感じていて、


それでお風呂に入って体を温めたかったのかもしれません。もう確かめようもないけれど。





話は変わりますが、


今日は日中、クルマ屋さんに行って、車検の見積もりを取ってきました。


6月に車検きれちゃうので、大急ぎです。


私、クルマは疎いし全然わからないから、


修理とか車検とか定期点検とか、ずっと前から全部そのクルマ屋さんにお願いしてるんですが、


見積りを出してもらって、車検の日も決めて、


そしたら、そこのいつもの担当の人が、


「クルマ一日預かるけど、送り迎えはしますから。」って言うんです。




私、一瞬たじろいで、


でも、すぐに思い出しました。


その担当者は旦那さんのことも知っていて、


だから、3年前に旦那さんが亡くなったことも知っているのですが、


亡くなってすぐのころに、私がその担当者に頼んだんです、クルマ預けるときの送迎を。





今となってみれば、別にタクシー頼んだってワンメーターくらいなんだし、


クルマ屋さんに送り迎えなんて頼まないでしょうよ、普通。


なんでまた、自分の送迎まで頼めたんだかよくわからないんですけど、


ともかく、不安で心配で仕方がなかったんだと思うんですね、


あの頃のことを思い出すと。





それまでは、何か困ったことが起きたって、


いつも旦那さんが助けてくれたし、それが当たり前だったのだけど、


それがプツッと切れてしまって、


これから、(足の悪い自分が)一人っきりで、どうやって生きていったらよいのか、


ともかく全然、何が何だかわからなかったのです、あの頃。




だから、どうにかして、自分が安全に傷つかないように、方法を考えなければならなくって、


手当たり次第に助けを探していたんですね。 助けてくれる人とか、制度とか。


それに旦那さんが居なくなって頭は完全にパニクってるから、


だからそんな、常識はずれな頼みごとをしたんだと思うんです。





でも、その担当者さんは優しい人で、


ニコニコ笑いながら、(ニヤニヤかも。)


「だいじょうぶですよ~~、ちゃんと送迎しますから。」ですって。




それでは、せっかくですから、


当日はお言葉に甘えることにいたします。


(こういう図々しさは旦那さんの死は関係なくって、ずっと前からです。)

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