感謝のおもい
旦那さんが前触れもなく死んでしまって、
最初の頃なんかもう、どうしてよいかわからなくて、
一点見つめてぼーっと長い時間、固まったままになっていたり、
急にテンションが上がって家じゅうの掃除を始めてみたり、
もう半分メンヘラのようになって、非常に不安定な日々を過ごしました。
そして今、どうにかこうにか少しずつ落ち着いてきて、
やっと見通しがついてきたというか、
ひとりでどうにかこの苦しみを乗り越えようとしているのだから、
私は最大限の誉め言葉を自分にあげたいと思います。
そして語弊を恐れずに言うとすれば、
私は、この度、旦那さんの死を通して経験したことを、
自分の誇りとして生きていこうと思っています。
死別というのは、そのくらい辛く苦しいことだと思います。
だけど、その経験を通して、
少なくとも今は、
以前、私たち二人が普通に暮らしていた日常が、
どれだけ幸せなことだったかを身にしみて感じることができます。
そして同様に、
以前、普通に隣にいた旦那さんが、どれだけ深く私を愛してくれていたか、
大事に思っていてくれていたか、
今だからこそ、強く強く、感じることができます。
そしてそのことをとても寂しく悲しく感じるけれど、
それと同じくらいの感謝の気持ちで、おもうことができています。
思い出せば、ありがたくて涙が出ます。
もう二度と経験はできないけれど、それくらい楽しくて幸せな12年間でした。
旦那さん、ほんとうにありがとう。
私に幸せな時間を下さって、ほんとうにほんとうにありがとう。
そして、このような感謝の気持ちを持つことができて、
旦那さんにありがとうと言いたい私です。