操り人形
少し嬉しい事がありました。
今日は仕事から帰って来てから、
同好会の何名かとzoomで話をしていて、
私の後輩にあたる方からちょっと無茶気な要求をされました。
後輩にあたる…と言っても、経験が私より短いという意味で、
その方は私より実年齢10歳くらい年上の女性です。
年配の女性にありがちな無理な要求というか、
私も真似をしないように気を付けなければなりませんけれども、
「あなた、この間は全然違うこと言いましたよね?」という類のことです。
あなた、今さらそんなこと言ったって、私もう、あなたが前に言ったところを頼んじゃったわよ?
でも、そのおばさんの言う事を、頭をまっさらにして良く聞くと、
経験が少ないなりの言い分があるわけです。
「だって失敗するの怖いもの」。
「もしご近所の方に見られたら、緊張して失敗するの嫌だもの」。
聞いた当初、私は正直、
「ふざけんなぁ。 それ先に言ってよ~~」状態ではあったのだけど、
先輩としてそこはぐっと飲み込み、
しばらく彼女の言い分を聞くうちに、
最後にはニコニコ笑顔で、「わかりましたよ、じゃあ今頼んであるところはキャンセルをして、改めて、あなたが言った場所を押さえることにしましょう」と言えました。
実は今回、場所を押さえるのに結構、時間と労力をかけたのです。
私の住民票がない場所で、平日頻繁に直接出向ける場所でもなかったため、
やむを得ず電話で何度もやり取りをして、
やっと押さえた会場でした。
ここまで読んで、なに格好つけてんだよ!と思われた方がいるかもしれません。
書いてる私も、こそばゆいです。
zoomで話しているから、自分の表情がパソコンに映るわけなんですよね。
相手が、自分より経験は少ないですが年上の方なので、そこは気をつけてはいましたが。
それにしても、恥ずかしいのを忍んで言えば、
自分の言葉と表情が、まるで旦那さんが乗り移ったようであったことを否めません。
だから、自分が一番びっくりしていました。
自分より若い人や経験の少ない人にどうやって接するか、については、
旦那さんはまるでお手本のような人でした。
なので長年、彼の言葉と表情をそばで見ていた私は、
彼の爪の垢ぐらいは煎じて飲んで、少しは学んでいたのかもしれないな。
それにしても今日、無理を言うオバサンに対して、あんなに寛容になれるなんて。
常々、自分の他人に対する不寛容さを反省している私としては、
本当に自分でビックリする出来事でした。
まるで私じゃなかったみたいです。
あの時、実は、私の手や足に糸がついてて、
天国から旦那さんが操り人形してくれてたりして。
なんだか不思議な体験でした。