いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

操り人形

少し嬉しい事がありました。


今日は仕事から帰って来てから、


同好会の何名かとzoomで話をしていて、


私の後輩にあたる方からちょっと無茶気な要求をされました。


後輩にあたる…と言っても、経験が私より短いという意味で、


その方は私より実年齢10歳くらい年上の女性です。




年配の女性にありがちな無理な要求というか、


私も真似をしないように気を付けなければなりませんけれども、


「あなた、この間は全然違うこと言いましたよね?」という類のことです。


あなた、今さらそんなこと言ったって、私もう、あなたが前に言ったところを頼んじゃったわよ?




でも、そのおばさんの言う事を、頭をまっさらにして良く聞くと、


経験が少ないなりの言い分があるわけです。


「だって失敗するの怖いもの」。


「もしご近所の方に見られたら、緊張して失敗するの嫌だもの」。




聞いた当初、私は正直、


「ふざけんなぁ。 それ先に言ってよ~~」状態ではあったのだけど、


先輩としてそこはぐっと飲み込み、


しばらく彼女の言い分を聞くうちに、


最後にはニコニコ笑顔で、「わかりましたよ、じゃあ今頼んであるところはキャンセルをして、改めて、あなたが言った場所を押さえることにしましょう」と言えました。





実は今回、場所を押さえるのに結構、時間と労力をかけたのです。


私の住民票がない場所で、平日頻繁に直接出向ける場所でもなかったため、


やむを得ず電話で何度もやり取りをして、


やっと押さえた会場でした。





ここまで読んで、なに格好つけてんだよ!と思われた方がいるかもしれません。


書いてる私も、こそばゆいです。




zoomで話しているから、自分の表情がパソコンに映るわけなんですよね。


相手が、自分より経験は少ないですが年上の方なので、そこは気をつけてはいましたが。


それにしても、恥ずかしいのを忍んで言えば、


自分の言葉と表情が、まるで旦那さんが乗り移ったようであったことを否めません。


だから、自分が一番びっくりしていました。




自分より若い人や経験の少ない人にどうやって接するか、については、


旦那さんはまるでお手本のような人でした。


なので長年、彼の言葉と表情をそばで見ていた私は、


彼の爪の垢ぐらいは煎じて飲んで、少しは学んでいたのかもしれないな。



それにしても今日、無理を言うオバサンに対して、あんなに寛容になれるなんて。


常々、自分の他人に対する不寛容さを反省している私としては、


本当に自分でビックリする出来事でした。


まるで私じゃなかったみたいです。



あの時、実は、私の手や足に糸がついてて、


天国から旦那さんが操り人形してくれてたりして。


なんだか不思議な体験でした。

×

非ログインユーザーとして返信する