いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

罪悪感(2)

以前も「罪悪感」という記事を書いたことがあって、


今日は罪悪感(2)です。


少しずつ時間が経って、


旦那さんを失ったことで感じたいろんな思いが、


熟成してきたというか、発酵してきたことで、


感じる罪悪感も多岐にわたり、以前よりだいぶ具体的なものになってきています。




例えば、以前書いたことがあったかもしれませんが、


去年の2月、せっかく神戸に旅行に行ったのに私が熱を出してしまい、


奮発したホテルで夕飯も食べずに、ただうんうん唸りながら朝を迎え、


とんぼ返りしてしまったことがありました。


夜、ホテルで、私が旦那さんに「ごめん、明日の朝の飛行機で帰りたい」と言った時、


「え?」とびっくりした声を上げたのを覚えています。




多少熱が出ても、明日の朝には元気を取り戻し、


楽しい旅行が続けられる…と旦那さんは思ったのでしょう。


私自身は、解熱剤を飲まなきゃ無理な熱だとわかったし、実際そうだったのですが、


旦那さんとしたら、


「せっかく計画してホテル予約して、休みも取って旅行に来たのに。


「飛行機乗って来たのに。またいつ来れるかわからないのに。」と


かなり悔しかったのだと思います。




だけど旦那さんは、私に責める言葉を一言も言いませんでした。


思ったことをそのままストレートに言葉に出す…ということをしない人ではありましたが、


でも、彼が以前誰かから聞いた「「のに」がでると愚痴がでる」という言葉は、旦那さんが事あるたびに良く言っていたことです。


旦那さんは、他人に対して愚痴を言うものではない、と強く思っていたようでした。





だけど、私としたら、今にして思えば、


却って愚痴でも言ってくれてたほうが楽だったのに、と思っています。


あの時、私は申し訳なくて申し訳なくて、


「そのうちまた必ずリベンジしようね」と何度も何度も旦那さんに言いました。


だけど、その約束は決して叶わぬ夢となってしまいました。


そういう後悔を、まだまだたくさん思い出します。

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