罪悪感(2)
以前も「罪悪感」という記事を書いたことがあって、
今日は罪悪感(2)です。
少しずつ時間が経って、
旦那さんを失ったことで感じたいろんな思いが、
熟成してきたというか、発酵してきたことで、
感じる罪悪感も多岐にわたり、以前よりだいぶ具体的なものになってきています。
例えば、以前書いたことがあったかもしれませんが、
去年の2月、せっかく神戸に旅行に行ったのに私が熱を出してしまい、
奮発したホテルで夕飯も食べずに、ただうんうん唸りながら朝を迎え、
とんぼ返りしてしまったことがありました。
夜、ホテルで、私が旦那さんに「ごめん、明日の朝の飛行機で帰りたい」と言った時、
「え?」とびっくりした声を上げたのを覚えています。
多少熱が出ても、明日の朝には元気を取り戻し、
楽しい旅行が続けられる…と旦那さんは思ったのでしょう。
私自身は、解熱剤を飲まなきゃ無理な熱だとわかったし、実際そうだったのですが、
旦那さんとしたら、
「せっかく計画してホテル予約して、休みも取って旅行に来たのに。
「飛行機乗って来たのに。またいつ来れるかわからないのに。」と
かなり悔しかったのだと思います。
だけど旦那さんは、私に責める言葉を一言も言いませんでした。
思ったことをそのままストレートに言葉に出す…ということをしない人ではありましたが、
でも、彼が以前誰かから聞いた「「のに」がでると愚痴がでる」という言葉は、旦那さんが事あるたびに良く言っていたことです。
旦那さんは、他人に対して愚痴を言うものではない、と強く思っていたようでした。
だけど、私としたら、今にして思えば、
却って愚痴でも言ってくれてたほうが楽だったのに、と思っています。
あの時、私は申し訳なくて申し訳なくて、
「そのうちまた必ずリベンジしようね」と何度も何度も旦那さんに言いました。
だけど、その約束は決して叶わぬ夢となってしまいました。
そういう後悔を、まだまだたくさん思い出します。