ズボンの思い出
だんだん温かくなってきて、
部屋着も少し薄手のものを着るようになりました。
一昨年くらい前にしまむら(笑)で買った、黒くて裾の広いズボン、思い出があります。
買った時にちょっと丈が長かったので、
(つまり、サイズをウエストに合わせるとこうなります(失笑))
少し迷ったのですが、直し屋さんに持って行って丈を詰めてもらうことにしました。
自分では詰める寸法をきちんと測れないから、
旦那さんに待ち針を打ってもらいました。
そして、旦那さんの職場の近くに、上手な直し屋さんがあるので、
そこにズボン持って行ってね、とお願いしたのです。
3~4日経って戻ってきたズボンをはいてみたのですが、
まだ長かったのです。
どうやら旦那さん、すこし長めに待ち針を打ったみたいでした。
きっと、丈を詰めすぎて、短くなってしまうのを避けようとしてくれたのでしょう。
待ち針を使う事にも慣れない旦那さんに、
ちょうとよい寸法のとこにシルシつけて…なんて頼むほうが悪いのだけど、
その時は何だかイライラしてて、旦那さんに軽く八つ当たりをしてしまったのです。
そしたら旦那さん、なんだか申し訳なさそうにしていました。
それははっきり覚えています。
そして次の日、黙ってまた直し屋さんに持って行ってくれて、
きちんと直してきてくれました。
いくら寸法の取り方が不慣れで下手だったとしたって、
測ってくれた寸法でいいよ、と言ったのは私なのに。
……そういう人でした。
「いいって言ったじゃないかよ」なんて怒るでもなく、
責任感じちゃって、
じゃぁもういっぺん直し屋にもって行かなきゃ…と思ってくれたのだと思います。
優しいから、それに甘えちゃって、私はいつも好き放題でした。
わがままやヒステリーも一度や二度じゃありません。
だから写真の前で、ごめんなさいって謝るけれど、旦那さんには届かない。
生きているうちに、ちゃんと謝ればよかったと…、でも後悔先に立たずです。