いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

赤い糸

ゴールデンウィークが終わりました。


ほっとしました。


クリスマスや桜の季節ほど辛くはなかったけど、


でも一緒に過ごしたゴールデンウィークを、何度も何度も思い出しました。





休みはほんとに、いつも一緒に過ごしてました。


旅行もそうだけど、そうじゃなくても、


休みはたいがい朝から晩までずっと一緒に居ました。


ふざけた旦那さんが、


「いつも一緒だねー。あんた達よっぽど気が合うんだね」なんて、


他人のふりして冗談を言ったものです。





付き合う前は、元気で明るくて、いつも輪の中心にいる旦那さんが、


私には何だかまぶしくて、ちょっと近寄りがたい存在でした。


だけど、いざ付き合い始めてみると、


私のほうがよっぽどお喋りだし、


旦那さんはどちらかと言えば無口で静かでおとなしくて、


そのギャップにびっくりしました。



だんだん付き合いが長くなれば、彼独特の護身術だと気づくのですが、


私の前でだけは素顔の旦那さんでいてくれて、


だから私も彼の前では素の自分で居られてて、


そのことで、お互いが安心し、自然で居られたのだと思うのです。





彼の生前、一緒に居てこんなに安心できるのは私の方だけだと思ってました。


旦那さんは別に何も感じてないと思ってました。


だけど、たぶん、そんなことない…と今は思います。


彼も、私と一緒にいて、とても安心できてたのだと思えるようになりました。




彼が亡くなってから、私にとっての彼の存在の意味が分かり、


そしたら自然に、彼にとっての私の存在の意味も、少しわかった気がします。





休みの日は朝から晩までずっと一緒にふたりで過ごし、


お互い充分に満たされていたのだと思うのです。


赤い糸だったんだね…と思うのです。

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