いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

不思議なこと

職場で不思議なできごとがありました。


以前も書いたことありますが、私はある老人ホームで事務員をしています。


老人ホームですから、どうしても時々お客さんが亡くなりますが、


一昨日も、90歳を超えたおばあちゃんが亡くなりました。



話に聞けば、一昨々日までは非常にお元気だったそうです。


私は直接そのおばあちゃんを知らないのですが、


施設内でも一、二を争うほど昔からいるお客さんでした。




一昨日の朝、朝礼で、そのおばあちゃんが調子を崩し、胸部の痛みを訴えているという報告がありました。


バイタルも特に異常がなく、ご本人も往診を拒否されたため、ナースの指示により経過観察…ということだったのですが、


1時間もしないうちに、亡くなってしまわれました。


お医者様の診断では、死因は急性心不全とのことでしたが、


少しして、亡くなる前の日にそのおばあちゃんが不思議なことを言った…という話が


噂になりました。





亡くなる前日、そのおばあちゃんが、


一番親しいお友達のおばあちゃんと話をしていて、


「ごめんなさい、私、あなたとの約束が守れなくなっちゃったの。


明日、あちらに行くことになっちゃったから。」と天を指さしたという話でした。





やはり、虫の知らせというものはあるようです。


以前も書きましたが、


旦那さんも、亡くなる数週間前から急に、


毎晩、寝る前に必ず私に「ありがとう」といってから寝室に行くようになっていました。


また、亡くなる少し前の母の日に、


今まで買ってきたこともないのに、いきなり感謝のカーネーションを買ってきてくれました。


もうひとつ言えば、旦那さんの性格上ありえない話なのですが、


私が仕事の都合上、続けて休みを取れないのを百も承知で、


「今度のお盆は必ず一緒に阿蘇に行く。必ず行けるから大丈夫。」と言ったこともありました。


お盆にはもうすでに、旦那さんの命はなかったわけなのに。


必ず私を阿蘇に連れていく…という約束をしてさえいれば、その日までは生きていられる…とでも考えたのでしょうか。





今朝は6時に目覚ましをかけて起き、


起きたとたんに、去年の同時刻の風景が目に浮かびました。


駐車場に倒れてしまって、動く左腕を振り回して、呂律の回らない言葉で、「大丈夫、大丈夫」と繰り返す旦那さん。




あれから1年が経ちました。


一年前の今ごろは、もう私はこのアパートにひとりぼっちです。


旦那さんはICUで管に繋がれ、すでに意識はありませんでした。

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