いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

無念

4連勤、1休、4連勤の最終日でした。


大した仕事をしているわけじゃないけれど、疲労でぐったりです。


疲れると、人間ってろくなこと考えないものですよね。


ここ2日連続で、帰り道に泣きました。




亡くなってしばらくの間、毎朝毎夕、クルマ運転しながらよく泣いたものでした。


海沿いのバイパスみたいな道路を走るのですが、


毎日毎日違った感じの海が見えて、それを見る度、涙が出てくるのです。


旦那さんが生きていた頃にもこの道路は良く二人で通ったので、


一緒に眺めた海を思い出すんですよね。


そして、それを皮切りに、二人で過ごしたいろんな時期を思い出し、


家に着くころには、涙で顔がぐちゃぐちゃになるほど泣いているのがいつもでした。





今も、疲れてたり、具合がイマイチだと、


帰り道、その海の見えるバイパスのところに来ると、すごく寂しい気持ちになります。


ざっぱ~ん、ざっぱ~ん、と音がして、


波が砕けて白濁する様子があちこちに見えて、


そうすると、


自分と旦那さんが過ごしたこの時間や空間がとてもちっぽけに思えて、


だけどちっぽけだけど、


二人にとっては掛け替えのない大事な時空だったのに。


無と化して二度と取り返せないことに、強い無念があります。


そして、その残酷さというか、理不尽さに毎日打ちのめされます。




そういう思いのまま家に帰って来て、


誰もいない、寒くて真っ暗な我が家には、もはや絶望しかありません。


ストーブをつけて、雨戸を閉めて、テレビをつけて、


しばらく経つと、ようやっと、ほっとしますが、


絶望感は少し小さくなるけど、なくなることはありません。

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