いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

共存して生きていく

昨年の今ごろは、これからどうしたらよいのか、


まったくわからずに途方に暮れていた時期でしたが、


日が長い時期だから、余計に暗く沈まずにいられたような気がしていました。


ひとや状況によるのでしょうけど、


私の場合、今の季節でありがたかったと思っています。




今日は夏至でしたけど、


私は昔から今の季節が大好きでした。


もともと夏のお祭りや花火が好きで、


それに向かう、私的に気持ちルンルンな季節ということで、


今ぐらいの時期が一番好きだったのです。


だから昨年は、


「この辛い時が、とりあえずは今の時期で良かった」


という思いもあったのでした。




そんな、好きな季節ではありますが、


今日は一日家に籠って、日の光を浴びずに過ごしてしまいました。


飽きもせず、新しいエプロン用の生地の布断ちをしていたのです。




どちらかというと、何も考えないために手芸に没頭しているというのが強いです。


何もしないでいると、やっぱり思い出してしまうので。


生地を触っていても、合間合間に、ふ…と思い出します。




このアパートに越してきたばかりの頃、


キッチンの壁が、吸着版が付かないタイプの壁だったから不便だったので、


不満を言ったら、


旦那さんはホームセンターに行ってプラスチックの板を買ってきて、


それを壁に取り付けてくれました。


だから今でも、キッチンの壁にはプラスチックの板が貼ってあり、


吸着版でくっつくタイプのフックに、お玉だの輪ゴムだのが引っかかっていますが、


そういうものを見る度に、旦那さんを思い出してしまいます。


優しかった旦那さん。


大好きだった旦那さん。


本当に逐一、思い出してしまいます。




思い出したら辛いけど、


でもそれが無かったら、私が空っぽになってしまいそうな気もします。


旦那さんの思い出があるから、


私の中に芯が一本通っているというか、


ぶれずにいられているんだろうなとも思います。




だからやっぱり、この辛い思いとも、


しばらく共存して生きていくことになるのかな。


それもまた、私らしい生き方なのかもしれないな、なんて思ってます。

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