いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

考えてもしょうもないことは、考えない

夕飯も終わって、後片付けも済んで。


リビングの椅子に座ると、旦那さんの横顔が見える。


テレビを見ている横顔を、テーブルのこっち側に座って見ていて、


「旦那さん、大好きだなぁ」と、


幸せな気持ちに満たされたものでした。





ベッドに横になれば、隣に必ず旦那さんが寝てたのに。


寝る時に左を下にする癖があって、


必ず私に背中を向けて、寝ていたっけね。




そんなふうに、思い出してばかりいて辛くなります。


だけど最近、思い出してあんまり苦しくなることは、


考えるのを途中でやめることにしています。




思い出しているうちに、


どうしても自分のことを責め始めてしまうんですよね。


この癖は、1年経っても全然抜けません。




「一昨年の夏、浜辺で2人でした花火が、最後の花火になっちゃったね。」


「去年の春の旅行、私が途中で熱を出さなければ、最後の旅行に寂しい思いをさせずにすんだのかも。」


「腰が痛いといった時に、もっとちゃんとネットで調べてあげてれば死なずに済んだのか。」


「あの時もう一度、お医者さんに行けというべきではなかったか。」




考え始めるときりがなくて、


どんどん自分を追い込みます。


最初のうちは、自分が苦しむことが、少しでも贖罪になるような気がしていたものでしたが、


最近は考えを改めました。




旦那さんはあんなに私を愛してくれていたのだから、


私が苦しむことを喜ぶはずがないのだもの。


私がニコニコ笑っているほうが、絶対好きに違いないもの。




だから、


考えて苦しくなってきたら、「えいっ!」とばかりにその考えを突き放します。


その時に、自分にかける言葉が決まっていて、


「考えてもしょうもないことは、考えないよっ!」と叫ぶのです。


だいたいがクルマか家の中なので、でっかい独り言は誰にも聞こえません。

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