いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

テレビで。ひとりっきりで。

今日は珍しく、リビングにパソコンを持ってきて、


テレビを見ながらこれを書いてます。


もちろんオリンピックの開会式です。


本当なら、今ごろ一緒に見てるはずだったのになぁ、なんて思うと、


もう涙がポロポロ、何度拭っても涙が出てきます。




籍が入っていたわけではないので、旦那さんの位牌は手元にないのですが、


かわりに、旦那さんの遺髪と歯を形見として持っています。


それを、昔二人で外国に行ったときに買った、フクロウの形をした陶器の小物入れに入れていて、


いつもはそれは、花を供えて遺影とともに置いてあり、朝と晩にお線香をあげています。


そのフクロウちゃんを、今日はテレビの前に持ってきて、


いま、一緒に開会式を見ているのですが、


フクロウちゃん、まんまるのおめめで、


まるでちょっと目の大きかった旦那さんが、ほんとにテレビを見ているようなのです。笑。





以前まだコロナが流行る前でしたが、


オリンピックを見に行くかどうかを話したときに、


「開会式は見に行きたいような気もするね。


だけど結局、チケット手に入れるのは難しいし、


テレビで見たほうがよく見えるんだよねぇ」と話した記憶があります。


だからたぶん、コロナが流行らなくても、開会式を実際に見に行くことはなかったはずで、


だから今ごろは、旦那さんにあんなことさえなければ、2人で仲良くテレビを見てるはずでした。


夕飯もお風呂も終えて、二人でゆっくりテレビ鑑賞してるはずでした。




だけど、今、私は一人で開会式を見ています。


目の前には旦那さんの椅子があるけど、


誰も座っていない。





まさか。まさかね。こんな結末になるなんて。


こんなこと、想像もしなかったよ。


オリンピックの開会式を、ひとりっきりで見ることになるなんて。

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