思い出がまたひとつ
思い出の場所が一つ、失われてしまいました。
通勤道路沿いにあった結婚式場で、
夜になると建物がいくつもきれいにライトアップされていて、
クリスマスには特にオーナメントが奇麗な箇所だったのですが、
今日職場で、そこが倒産してしまったという噂を聞きました。
恐る恐る帰りがけに見たら、確かにライトが全部消えていて、
並んでいた建物はすべて真っ暗になっていました。
文字で書いてもなかなか伝わりづらいものがありますけど、
ほんとうに、昨日まできらびやかに光っていたお城が、
急に幽霊屋敷になったようで、薄気味悪ささえ感じてしまったほどです。
旦那さんと私、ふたりとも、
クリスマスや年末の、あの独特な気分や雰囲気が大好きで、
12月になるといつも旦那さんと一緒にこの道沿いをドライブしたものでした。
クリスマスだけじゃなくて、一年中とても素敵な不夜城で、
終わりの日が来るなんて想像もしなかったのに。
こうやって、いろんなものが変わっていってしまうのですね。
旦那さんとの大事な思い出がまた一つ、無くなってしまったようで、
凄く寂しい気持ちになりました。
宝物のように大事な思い出なのに。
悲しむから、旦那さんには絶対知らせたくないな、なんてふと思って、
失笑してしまいました。