いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

でも、しかし、そろそろ2回目の冬が来ます。

この家に一人で生活するのも、


なんだか ”当たり前” になってしまっています。


今も、聞こえるのはテレビの音だけで、他には何も聞こえないけど、それも ”当たり前”。


朝出勤した時から、夜に帰って来るまでの間、


家の中はしんと静まり返ったまま、何一つ動きもせず、


帰って来た時に暗い空間が広がっているけど、それも ”当たり前”。


休みの日、一日家に居れば、朝から晩まで一言も喋らないけど、それも ”当たり前”。


本当に、一人の生活が当たり前になってしまって、板についてしまいました。




思い返せば、旦那さんが亡くなって少し経った頃からしばらくの間、


寂しさやむなしさや悲しさを埋めるために、必死になっていた時期があります。


その頃、なんだかヤケに活動的になって、頻繁に外食などもしていました。


今日は焼肉食べに行ったぞ。とか、


今日はイタリヤ料理店。


今日はラーメン屋A店をクリア。


今日はラーメン屋B店をクリアしたぞ。 なんて言って、


過去に旦那さんと食べに行ったお店ばかりをねらって、


外食を繰り返しました。


今から考えれば、要するに、旦那さんと一緒に行ったお店に今度は一人で入ることで、


思い出の上書き保存をしようとしていたのですね。


つまり、上書き保存済みのお店を見ても、あまり悲しくならずに済むような気がして。




旦那さんと二人で楽しかった思い出を、少しでも小さいものにして、


何とか自分を保とうとしていた…と、今ならわかるのですが、


当時の私は、ともかく何かに必死になって、過活動気味に行動することで、


バランスを取ろうとしていたのだと思うのです。




そして今は、


おかしな意図の外食もまったくしなくなったし、


特に自ら思い出を消そうともしなくなったし、


そういう意味では、少しずつ落ち着いてきたのだと思います。




でも、しかし、そろそろ2回目の冬が来ます。


きっと、去年よりは、いろいろ思い出しそうな冬になりそうで、


ちょっと怖い予感がしてます。


11月に入ったら、そろそろクリスマスの飾りつけとか始まるのかしら。


今年はもう、自粛とかは無いんでしょうね。


楽しく幸せそうな家族連れや、厳かなクリスマスオーナメントを見て、


ひとりで寂しい思いをしなければならないのかしら。


いまからちょっと、ぞっとしてしまいます。

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