猶予期間を終えて
なんだか気持ちがざわついています。
昨年の同時期とは確実に違う匂いがするからです。
明後日、若い人たちはどれだけの騒ぎをするのかしら。
若い人たちだけではなく、たぶん今は全国民的に、
この緊急事態宣言明けを喜んでいるのだろうと思うので、
” こっち側 "にいる私としては、非常に憂鬱な時間を過ごさなければなりません。
思えば、本当に守られていたのだなと思います。
本来だったら、伴侶を失ってから越えなければならない苦しみの一部を、
少しの間(1年間)猶予してもらっていたのでしょう。
昨年は、ハロウィンもクリスマスもお正月も、
皆、コロナ騒ぎでそれどころではなく、
私としては、とても救われたものでした。
旦那さんの生前、
(もともとオジサンとオバサンは、ハロウィンは無縁だったけど)、
クリスマスやお正月は本当に楽しい時期でした。
街にクリスマスソングが流れてたり、
赤と緑と金色の、いろんなオーナメントが飾られていたり、
それだけでも心がウキウキしたものです。
旦那さんと私は、あちこちのイルミネーションを見に行ったりしたものでした。
お正月はお正月で
テレビの正月番組を見ながらお雑煮を食べたり、初詣に行ったり。
そんな平和で穏やかな時間をふたりで過ごしたものでした。
猶予期間が終わって、
今回の年末年始は、露骨に、楽しかった過去を思い出しそうです。
第一、家族連れや恋人同士が、
観光地やレストランで楽しく過ごすことが解禁されてしまって、
ひとりぼっちで持て余し気味の私は、
自分のわびしさを改めて再認識してしまうという、地獄を見なければなりません。
たぶん去年は、旦那さんが天の神様にお願いして、猶予期間をくれてたんだと思うのです。
それが終わって、今年はとうとう現実を直視しなければなりません。
私がやっと、少しだけ強くなった…と、旦那さんが認めてくれたのかな。
だから猶予期間が終わったのかな。
強いストレスだし、たくさん泣くかもしれないけど、
受け止めてみようと思います。