いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

いつかは必ず終わるのです。

え?と思いました。


今日、帰り道、アパートが見えるまで、


全然旦那さんの事を思い出さなかったのです。


…もちろん、クタクタに疲れていた…ということはあったのだけど、


今までは、いくら疲れていたって、


仕事の帰り道で旦那さんの事を思い出さないなんてこと、一度たりともありませんでした。




今日は事務の人が皆忙しくて、私が一人で電話対応をやっていました。


だからとても疲れて、帰り道は気が抜けて、ぼんやりしながら運転してたのですが、


それにしたって初めてでした。


アパートが見えるまで、旦那さんの事を思い出さないなんて。


え?と思って。


強い罪悪感を感じて。




………そしたら、びっくりするような不思議なことが起こりました。


昨日まで明るく光っていた玄関、足元のソーラーライトが、


まったく光っていなくて、真っ暗なのです。


私には、まるで旦那さんが怒ってしまったように思えてなりませんでした。




ソーラーライトは、足が悪い私の足元を照らすために、


生前、旦那さんが取り付けてくれたものです。


今までは、いくら曇りの日でも光を溜めて、私の足元を照らしてくれていました。




それなのに、今日は真っ暗で、全然光が灯っていませんでした。


確かに今日は嵐のような雨天だったから、


だから光を集められなかったのかもしれないけれど、


でも、今までは曇りの日だって、それなりに灯っていてくれたのに。





あーあ。


旦那さん、私に忘れられちゃったように感じて、すねちゃったのかしら。


忘れてなんかいないんだよ。大好きなんだよ。


もしかして、ソーラーライトは壊れちゃって、明日からはもう灯らないの?


えー。 やだよ、そんなの。


いつも、私の足元、灯しててくれたのに。




遺影の前で、苦情を申し立てました。


だけどいつかは、光が灯らなくなる日は来るんだよね。


それはもしかして、明日じゃないかもしれないけど、


いつかは、必ず。


旦那さんの命が終わったように。


私の命もいつか終わるように。


すべてのものは、いつかは必ず終わりが来るんだよね。

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