悲しさに慣れる
ひとりぼっちで残されてしまったことが苦痛で、
部屋に長時間一人でいるのが苦しかったから、
仕事の日が嬉しかったです。
職場で誰かに自分の気持ちを聞いてもらうとかではなかったけど、
空間に自分以外の誰かが居ることでほっとしたし、助けられていました。
それに、仕事中は忘れていられるのですよね。
自分の今の状況を。
旦那さんが先に死んじゃって、自分一人で寂しくって悲しくって、やりきれないこと。
仕事中は、それを思い出さずに済んだものでした。
だけど。それは1年前の話で。
最近、心境が少しずつ、前と違ってきてい るのです。
一人で家に居て、旦那さんを思い出すけど、そしてそれは前と変わらず悲しいけど、
でもそれに慣れちゃったというか。
気持ちは暗くなるし寂しいけど、前みたいに息が吸えないほどじゃない。
苦しさに、1年前よりは確実に慣れている。
でもさ、慣れて当たり前だよね。毎日毎日こんなに寂しい思いをしてりゃ。
そうすると勝手なもので、
職場や同僚や、その他私を取り巻く環境に、感謝ができなくなるのです。
1年前は、苦しみから救ってくれている職場や同僚に、あんなに感謝してたのに。
ふんだ、やめちゃおうかなぁ、なんて今日も思っちゃいました。
だけど、こらこら、自覚しなさい。
もはや、簡単に再就職というわけにはいかない年齢だということを。