いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

手を放す(2)

昨日の続きです。


今度のように、私が何か困り事を抱えたとするでしょ。


そうすると、旦那さんは、ずっとずっと黙っている人でした。




普通だったら、相手が落ち込んでたら、


「よかったら話してごらん」と言って、相手の辛さや苦しさを聞いてあげたり、


「俺だったらこうするなぁ」とちょっと意見を言ってみたり、


少なくとも「元気を出して」と励ますとかなんとか、


落ち込んでいる相手に対して、何かをしようとするでしょ。




私だったら、絶対そうしてます。


相手に元気になって欲しいし、明るく笑顔になって欲しいし、


そういう事が、相手に対する善意だと思っているからです。




だけど、うちの旦那さんは、


落ち込んでいる私に対して、


な~~~~んにも言わなかったです。 一言も。


励ましてくれたことさえなかったです。


だけど普通通りそばにいて、


私が愚痴を言えば、それを聞いているし、(何も言わないけど。)


ただただそばにいて普通通りの生活を送っている、


そういう旦那さんだったです。





だけど最近思うのですが、


だから私たち、長続きしたのだと思うのです。


もし、私がいつもそうするように、


彼もまた私に対して意見を言ったり干渉をしていたら、


たぶん私達、長続きしなかった。


彼を見て、自分を見ているようで腹が立ったと思うのです。


だから、何も言わないでそばに居る旦那さんが、


私には一番性に合っていた気がします。






生来の無口ではないんだけど、そういう時は無口になる人。


相手を変えることはできないのだと、


自分の言葉は無力なのだと、


あの人は知っていたのだと思います。

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