いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

叶わぬ夢

休みがカレンダー通りになって、でもまだ慣れなくて、


ちょっとヘンな気分です。


明日と明後日が連休で、以前は連休ってたまにしかなかったから、


それだけで少し、テンションがアップしています。


で、今日は定時でさっさと上がってクルマに乗り込んだのですが、


そこでふと思いつきました。




「あぁ、明日休みだから帰りが遅くなっても構わないし、少し北のほうへ行ってみようかな」。


今の職場が、旦那さんが生前勤めていた会社のすぐ近くだということは、


以前お話しした通りです。


つまり旦那さんが生前利用していた道路を、私も走ってみたいな、という思いがあって。


職場は家より北の方角なので、毎朝国道を北上するわけですが、


異動になってから、会社より北へは、ほぼ行ったことがありませんでした。




昔はよく、旦那さんと一緒にドライブしたものです。


旦那さんは仕事上、集金でお客さんの家をあちこち回るから土地勘がありました。


揚げたての美味しい練り物を売っているお店がある、とか、


あそこの工場の駐車場にはいつもネコがたくさんいるから見に行こう、とか、


よく私を連れ出してくれて、


楽しい思い出がたくさんあります。




私はほとんど土地勘がないから、細い小道には入れなかったけど、


とりあえず国道をまっすぐ北上するうちに、


懐かしいスーパーを見つけました。




話がちょっと横道にずれますが、


私の家では昔、母が、自分の田舎の料理で、お雑煮には必ず凍み豆腐を入れました。


私が子供の頃はそれが大嫌いで、凍み豆腐だけを避けて食べていたものですが、


いつのころからか、お正月には必ず食べたくなるのです。


でも今住んでるところには、田舎独特の薄くて固い凍み豆腐が売っていませんでした。


それを言ったら旦那さんが、売っているお店を見つけてくれたのです。


それが、その懐かしのスーパーで、


ある年の暮れには、旦那さんがその店から凍み豆腐を買ってきてくれたし、


別の年には、私が一緒に買いに行ったこともあったし。





凍み豆腐を見つけてくれた旦那さんの優しさを思い出して、


そしたら急に切ない気持ちになりました。


あー。幸せだったなぁ。あの頃。


戻りたいなー、あの頃。


旦那さんも大好きだと言ってくれてた、凍み豆腐入りのお雑煮、


また一緒に食べたいよ。


決して叶わない夢だけど。

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