旦那さんの好物
今の職場では、いろいろと野菜の戴き物をするのです。
要するに、畑を持っている職員が複数居るからなんだけど(微笑)、
時々、あちらこちらから野菜を戴きます。
ここのところは夏野菜です。
キュウリとかトウモロコシとか、今日はカボチャを1/4個戴きました。
あの人、カボチャ、結構好きだったんですよね。
おイモはダメなんだけど、カボチャは好きなんだって。
どっちも好きな私から言わせれば、よくわからない好みです。
だから、旦那さんが生きていた頃も、たま~にスーパーでカボチャを1/4個買ってきて、
お砂糖と醤油だけで煮るのが好きだったので、
おかずが足りない時の手軽な一品になりました。
今日も帰って来て、速攻でカボチャ切って、
最近ちょっとハマっている「これうまつゆ」に、お砂糖と醤油を少し足して、
簡単手抜きカボチャの煮もの。
2切れ、3切れを小皿にとって、旦那さんにお供えしました。
「最近私、この『これうまつゆ』にハマってるんだよ。
ちょっとダシが効いたカボチャの煮ものになったけど、食べてみて。
なかなか大人の味で、お弁当のおかずにもなるんだよ~~」、
なんて話しかけながら、お供えしました。
「(ネコ)さんの作る料理、うめぇなぁ」とよく言ってくれたものでした。
いえいえ。私、別に料理上手じゃないですよ。
だって今どき、ちょっと手を加えればできる料理がいくらでも売ってますから。
だけど、あの人なりの「いつも料理作ってくれて、ありがとね」という気持ちを込めた、
最大限の誉め言葉だったのだと思います。
はい、こちらこそ、楽しい思い出をいっぱい残してくれて、ありがとね。
今日のテレビで、
安倍さんのお葬式で昭恵さんが
「安倍さんのお陰でいろんな経験ができて感謝している」という話をしたそうです。
私、思うけど、
死別者は、相手に対して感謝できることが、
一番、楽…というか、苦しい思いをしないで済むのじゃないでしょうか。
ここのところの昭恵さんの、車の窓越しの憔悴しきった顔を見る度、
自分の過去を思い出して、胸が痛む思いですが、
どんな形にせよ、安倍さんに対する感謝の気持ちがあることを聞いて、
他人事ながら、少しほっとしたりしています。