いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

「(すでに)死んじゃってくれてて良かった」という思い

私の勤める介護事務所にも、とうとうコロナがやってきました。


…というか正確に言えば、社員の一人が濃厚接触者(疑)になったのです。




あるお客さんが、うちの訪問介護と他社のディサービスを併用していて、


数日前にディで入浴をしたときに介助した職員が、


今日になってコロナに感染していたとわかったのです。



でも発覚前の昨日、うちの職員がそのお客さんの清拭と食事介助をしており、


あるいはそのお客さんが感染していたら、うちの職員は濃厚接触者? という、


とても不確かな情報が入って来たのです。




でも、そのお客さんのケアマネジャーが捕まらなくって、詳細な情報がわからない。


オマケに、清拭と食事介助をしたうちの職員も


電話がつながらなくって、まったく確証がつかめません。




サービス提供責任者達は、万一うちのサービスを介して他のお客さんに移しては、と慌てふためき、


私は私で、清拭と食事介助をした問題の職員と、さっき結構長い時間喋っちゃったじゃないかと慌てふためき、


みんながざわざわしているうちに、大変な一日が終わりました。





まぁどちらにしろ、お客さんのケアマネが出張中だそうなので、


すべては連絡が通じた後の話…と、明日に持ち越したわけですが、


帰りのクルマの中で、私が思ったのは…。





語弊を恐れずに言えば、


「旦那さん、(すでに)死んじゃってくれてて良かった」という思いでした。


そう思ってしまった。皮肉にも。




今、コロナがこんなに切羽詰まってきていて、


旦那さんは生前、心臓が悪い「リスク強」だったのに、


今、仮にあの人が生きてたら、私は怖くて怖くてそれこそ生きた心地がしなかっただろう。


旦那さんはよく仕事上、集金のためにお客さんの家を回って歩く人だったから、


いつ、誰から移されるか。お客さんの中に咳をしていた人は居なかったか。


あなたは熱はない? 咳は出ない? 今日も大丈夫? 
大丈夫? 大丈夫? ほんとに大丈夫??


…と、毎日毎日、心配で、居ても立っても居られない日々が続いたに違いありません。




そんなことを考えたら、


今、旦那さんが居ないのは、本当に寂しいことではあるけれど、


「ねぇ私、もし今ごろ旦那さんが生きてたら、


怖くて怖くて仕方がなかったよねぇ」と思ったとたん、


不思議にこみあげてきて、


久しぶりで、運転しながら涙がボロボロこぼれてきました。

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