いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

お彼岸

私は旦那さんのお墓の場所を正確に知りません。


ただ、ご親族の住む土地のお寺で、


樹木葬として埋葬されたはずだ、ということを知っています。




ご親族にお聞きすれば、お寺を教えてくださるはずでしたが、


籍が入っていなかった…という理由で、


お聞きすることを躊躇ったまま2年が過ぎてしまいました。


コロナが明けるまではどっちにしろ行けないのだから…と、


ズルズルと聞くのを伸ばしてしまっていたのですが、


今となると今さら感があって、そのまんまズルズルを続けています。




でも亡くなった当初、ご親族のご厚意で、


お通夜やお葬式などすべての式に参加させていただくことができたため、


私は、彼の死を心の中でちゃんと受け止めることができました。


(近しい人が亡くなった時、それに関する一連の儀式に参加することは、その死を受け入れるためにとても意味のある事なのだそうですね。)


なので、このことに関しては今のところ、すべて良しとして、


旦那さんの写真と遺髪と、その他諸々思い出の品物に囲まれて、


このまま生きて行こうと思っているところです。





今日は実は、私の実母の墓に行ってきました。


何年か前の春か秋かのお彼岸に、旦那さんと墓に来た事が思い出されて、


お母さんには済まないのだけど、


お墓の掃除をしながら、旦那さんの事ばっかり考えてました。


(いいわけですが、実母が亡くなったのはもう四半世紀以上前の事なのです。)





あの時は、二人でお掃除したから、とても早くすごくきれいになったのだったっけ。


あの人、慣れない私の家の墓で、足場の悪いところ、


サササッとバケツに水を汲んできてくれたっけな。


私は足が悪いから、歩くのを省くために、


今日も水は家から持って行って、ゴミは現場から持ち帰りなのですが、


2人で来るとお墓の掃除もはかどるなぁ…なんて、


ヘンな感動をした覚えがありました。




お墓を掃除してお花や線香を供えて、


実家に寄ったら、父はどこかに出掛けて留守でした。


父ももう齢90を越しましたから今年、免許は返納し、


そういうわけで、私がとなりの県からお墓の掃除に来るのですが、


お昼を食べた後に電話をして報告すると、とても喜んでいました。





「また今度は春のお彼岸に来るから、その時は出来たら会おうね。」と言って、


電話を切りました。


実家のすぐそばのレストランでお昼を食べて、


その駐車場から電話をしてるのに、


会わずにそのまま帰るのはコロナを考えての事ですが、


私の職場の近くの高齢者施設では、最近も感染者が出たりしているので、


当座はやむをえません。


でもまぁ、お墓を掃除したし、電話して元気でやってるのを伝えたし、


久しぶりでちょっとは親孝行できたかな、と、


今日は少しだけ、心が暖かです。

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