いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

5回目の月命日です

旦那さんがいなくなって5ヶ月が経ちました。


5ヶ月前のあの日、あなたは逝ってしまいました。


早朝、病院から電話がかかってきて、「今、息を引き取られました」と。




その瞬間まで、旦那さんが死んでしまうかもしれないことが信じられなくて、


意識のない状態は2日間続いていたわけだけど、


でも、どこかでそれを、”死に至る状態”と考えることができておらず、覚悟もきちんとできていないような状態でした。


なので、早朝電話がかかってきたとき、寝ぼけていた…というのもあったのだけど、


「あれ?なにか旦那のことで、聞きたいことでもあるのかしら?(例えば飲んでいる薬の事とか)」なんて、一瞬のんきなことを考えたのです。


まさかの死の知らせだとは考えず、電話に出て、「え?」と思ったのを覚えています。





5ヶ月が経ち、5ヶ月間の自分を振り返ると、


短い時間なのですが、少しずつ変化があったように思います。


最初のうちは、ひとりっきりになったことが寂しくて耐えられませんでした。


だから家で、すべての部屋の蛍光灯をつけっぱなしにし、


朝起きてから寝るまで、家にいる間はずっとテレビをつけっぱなしにし、お風呂に入る時もテレビを消さなくなりました。


(これは今でもそうで、お風呂入るときは今でもつけっぱなしで入ります。)




それどころか、外の景色が見えないのも寂しいのです。


だから、せっかくレースのカーテンで目隠しをしているのに、


(うちのレースカーテンはまったく外の景色が見えないタイプなので)


それをめくりあげて洗濯ばさみで留めて、いつでも外の景色が見えるようにしていました。


レースのカーテンには、今でもその洗濯ばさみが、はじっこに留まったままになっていますが、


最近ではもう、外の景色を見ようとは思わないし、


仕事から家に帰っても、しばらくテレビはつけないまま、用事を足したりしてます。





………。


最近寒くなってきましたが、


昨年まで使っていたジャケットが見当たらず、新しいのを買わなければならなくなりました。


でも、そういうエネルギーは、まだ全然ありません。


気に入った洋服を見つけにあっちこっちの店に行ったり、


どの洋服がよいか迷って試着してみたり、


そういうことに費やすエネルギーってまだ全然ありません。


悲しみに襲われて何もできなくなったりしないように、用心深く、用心深く一日一日を過ごすことが精いっぱいな感じで生きています。


だから、近くの格安衣料品チェーンストアで、


パッと目についた暖かそうなのをひとつ買い求めました。


どうせ安いものだろうと、値段もろくに見ずに決めてしまって、レジに行ってびっくり。


この値段じゃ、ひと冬持てば御の字だな。




……、こんな感じで、か細くゆらゆら風に揺れながら、今日も一日なんとか過ごすことができました。

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